エボ系Buellに関すること

悩ましきエボスポ・エボ系Buellのパーツの高騰問題

 

わたしがBuellに乗り始めて早くも10年ほど経過しておりますが、その10年間で愛車のXB9Rで起こったトラブルといえばECMの故障くらい。保管環境や走行距離次第なところもあるでしょうが、XB系Buellは話に聞いていたよりもずっと壊れなくて優秀ですね。

そんな優秀なXB系Buellはほんとうによくできたバイクなんですが、どうやらその前の世代となるエボ系Buellはそれほどの信頼性はない様子。しかしながら、そのかわり乗り味はずっと楽しいというのがもっぱらの評判。

せっかくBuellに出会ったからには、そんなエボ系Buellにも乗ってみたい!いじり倒したい!と、パーツ収集を始めたのが2017年のこと。

当時はまだ解体屋さんによると思われる100円開始のオークションでBuellのパーツが出品されているのを頻繁に見かけましたから、それほどパーツ収集に困りませんでした。なので予算に余裕があるときに、のんびりのんびり部品を集めてきました。その結果、わたしのガレージにはバラバラのM2と現在組み立て途中のS1の2台分のパーツが集まりました。足りない部品もまだたくさんあるけど、残りはまぁどうにでもなるものばかり。

 

ところが、それから5年ほどしか経過していないというのに、現在の状況といったら!

Buellのパーツの出品なんて以前では考えられないくらい少なくなったし(玉数が増えることは無いから当たり前なんだけど)、その数少ないパーツのお値段も随分高くなりました。まさに高騰です。

以前ならエボ系Buellのエンジンは6万円ほど出せば買えたのに、最近ではM2のエンジンで15万円ほど、X1のエンジンなら20万円ほどのお値段がつきます。エボスポ(ハーレーのエボリューションエンジン搭載のスポーツスター)のエンジンが20~30万円程度で販売されていることを考えると、これでも比較的安いんでしょうけどね。

中古パーツのお値段を見ていると、エボスポの特徴の一つであるカセット式のミッションがかなりお高くなっている気がします。これも以前なら1~2万円程度で購入出来たのに・・・。エボリューションの5速ミッションといえば1速ガッチャン病やギアの欠けが持病で有名ですから、予備で人気があるのでしょうか?

ところで、エボ系Buellといえば”エボスポと共通部品が多いので、部品の確保には苦労しない”って以前はよく言われていましたよね。

しかしながらそんな当時の声とは裏腹に、現在だとそのエボスポの中古パーツの流通量も目茶苦茶少ないです。アンドリュースとかVツインのようなOEM品、そしてまだ純正でも新品で部品は入手できると思うけど、新品でミッションASSYとか購入するといくらくらいするんでしょ?OEM品でも結構なお値段になるはず。いずれにせよ、”安価に中古パーツが手に入る”っていう状況は遠い過去の話のようです。

 

サンダーストームヘッドが流通しているのはもう随分見ていないけど、いまだといくらくらいのお値段がつくんでしょうか?もちろん社外の新品ヘッドを買うことを考えたらずっと安いんでしょうが、以前は前後で4万円程度で購入出来ましたもんね。レースしているようなエボスポは大抵Buellヘッドに乗せ換えていたものです。

数は激減したとはいえ、今でもまだたま~に中古のエボ系Buellのエンジン単体がオークションに出品されていることもあるので、部品が欲しい人は今のうちにゲットしておいた方がよいかもしれませんね。数年前と比べると躊躇するような高騰ぶりですが、今後お値段が今以上に上がることはあっても以前のようなお値段に下がるイメージが全く湧きませんからね。

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