ジェッペルでバイクに乗ると目が乾く!
バイクに乗る時に必須となる装備がヘルメット。実質必須の装備は他にもたくさんあるけど、法律で義務づけられているものとなるとヘルメットですね。
安全性を考えるとフルフェイス一択なんでしょうけど、わたしはバイクに乗り始めた時から今に至るまでずーっとジェッペル派です。何度かフルフェイスも試してみたことはあるんですが、やっぱりジェッペルならではの開放感がやめられません。
そんなわたしですが、現在はTT&COの『マグナムレーサー』を愛用中。
顎紐がスナップボタン+Dリングのダブルなので脱着に少々時間が掛かりますが、そのかわり超かっこいいです。一般的なプラスチック製の留め具とは全く雰囲気が違います。
そんな長年にわたるジェッペルユーザーのわたしですが、最近バイクに乗ると目の乾きが非常に気になるようになってきました。もちろんこれは走行による風がダイレクトに目に当たるためなんでしょうが、以前はこんなの全然気にならなかったのです。歳を重ねたせいなのか(認めたくないなぁ)、それとも体質が変わったからなのか、理由は分からないけどこのままじゃ快適なライディングにはほど遠い状態。これは早急になんとかしなくてはなりません。
憧れのゴーグルデビュー。選んだのは『baruffaldi SPEED4』
ジェッペルで目の保護といえばド定番なのはシールドの装着でしょう。比較的安価だし、いろんな形状と色があるし、効果は絶大です。普通に考えたら迷わずシールドを選ぶべき。
ですが、わたしはどうもシールドって苦手なんですよね。あの狭っ苦しい感じが耐えられません。そもそも、シールドを付けるならフルフェイスでいいじゃないか。ジェッペルの意味がないじゃないか。
そんな文句の多いわたしが今回選んだのがこちら、baruffaldi(バルファルディ)社のゴーグル、SPEED 4です。
カフェレーサーが好きなわたしは、実は以前からゴーグルに憧れていたんですよね。でもゴーグルが似合うのってビンテージレーサーか、ごりごりのオフロードバイクってイメージを持っていたんです。わたしには関係のないものだと思っていたんです。しかしながら、数は少ないけどネオクラシックとでもいうような、比較的現代的なデザインでかつオンロードでも使えるようなゴーグルも存在しています。このbaruffaldi社のSPEED 4もそんな感じの製品の一つ。
baruffaldi社は1930年代からゴーグルを作っているという超老舗。パッケージにも誇らしげに1932年と記載されていますね。
『baruffaldi SPEED4』ってこんなゴーグル
というわけで、早速開封しました。これが内容物一式。ゴーグル本体の他、スナップボタンで簡単に脱着できるオプションレンズが3枚付属します。ハーレーのようなツーリング系のバイクに乗っている人って、お昼用と夜用で2種類のサングラス(もしくはアイウェア)を用意している人が多いですよね。陽射しが眩しい時はしっかりと色の入ったサングラス。夜は見えやすさを重視した色が入っていないアイウェアといった使い分けです。
このゴーグルはそのような運用が簡単にできるようになっているのですね。嵩張ってしまう一般的なジェッペル用のシールドだとこうはいきません。オプションレンズ用の収納袋が付属しているのも有難いものです。
オプションレンズ、ちょっとダサくない?
ところで、ゴーグルの現物を初めて目にした際に感じた正直な気持ちは・・・
あれ?なんかこいつ商品画像よりもずっとダサくね?
といったものでした。
タグに商品画像が載っていたので改めて見てみましたが、やっぱり商品画像のほうが明らかにかっちょいいぞ。現物は、なんだかずんぐりむっくりしているような・・・
その原因はすぐに分かりました。そう、先程紹介しましたオプションレンズです。ゴーグル本体には予めこのオプションレンズが1枚取り付けられていたんですが、なんとこのオプションレンズはゴーグルのフレーム(縁部分)の内側にぴったり収まらないのです。信じられないことに、一部フレームの上に乗っかるような形で装着されるのです。せっかくのデザインが台無しです。意味わかりません。
なのでこのゴーグルがもつ美しい造形を楽しむ為には、オプションレンズを取り付けてはいけません。しかしながら、そうなるとレンズは完全な無色透明状態。風や虫などから目を守ることはできますが、陽射しの眩しさには無力です。
眩しさを抑えるためにはやっぱりオプションレンズを取り付ける他ありませんが、うーん・・・やっぱりこの装着位置はどうかと思うなぁ。そもそもなんですが、実はわたくし、オプションレンズってレンズ交換式だと思っていたんです。実際はスナップボタンによる重ねづけなんですが、その説明を完全にスルーしていました。
意外と分厚い。ちょー分厚い
これはわたしがちゃんとしたゴーグルに触るのが初めてだからかもしれないけど、その形状にむっちゃ違和感を感じました。
それがこの分厚さ。あれ?ゴーグル2枚重ね?って本気で思いましたもん。顔と接する部分にスポンジが取り付けられているのは当然分かりますよ。隙間があると風が巻いて入り込みますからね。しかしながら、側面のスポンジは一体何の為?ヘルメットとの密着を高める為・・・でしょうか?
ゴーグルに関してはど素人のわたしにはちょっと理解しがたい形状ですが、ゴーグル製造の老舗の製品なのですから当然この形にはしっかりとした意味があるのでしょう。ただ、わたしのイメージするゴーグルの形状とはかなり違ったのでびっくりです。
ゴーグルベルトはデザインも質感も素敵
ベルトのデザインはこんな感じ。ベルト本体は一般的なゴーグルと同様に伸縮する素材でできていますが、ゴーグル本体との接続部分は贅沢にレザーです。レザーというよりかはフェイクレザーっぽい質感ですが、商品説明によるとちゃんとラムレザーのようです。現代的なゴーグルだけど、クラシックっぽい雰囲気で超かっこいいですね。
ゴーグルベルトの裏はこのように滑り止め加工が施されています。このウネウネのグリップ力はかなりすごく、ジェッペルにピタッとくっつきます。走行中のズレに関しては全く問題無さそう。一方、ピタッとくっつき過ぎるので長さ調整や位置の調整は結構やりにくいように感じました。
これはこのゴーグルに限った話ではないけど、ゴーグルベルトの長さ調整はヘルメットの真後ろ部分で行います。2つある調整部を同じように調整しないといけない構造なので、サッと調整するのは結構難しいです。そんな頻繁に調整するものでもないかもしれませんが。
ヘルメットと組み合わせたらこんな感じ
早速愛用するTT&COの『マグナムレーサー』に取り付けてみました。サイズ感はぴったり。ゴーグル単体だとやたらと分厚いなーって思いましたが、こうやってヘルメットと組み合わせると全く気になりません。むしろヘルメットと顔との高低差って結構ありますから、これくらい厚みが無いと顔にぴったり密着しなさそうです。
マグナムレーサーの色とはいろいろと合っていないけど、同じようなコンセプトの製品同士なので雰囲気は抜群。かっちょいい。むっちゃかっこいい!
注意!メガネ対応にはあまり期待できないかも
わたしがこのゴーグルを選んだ理由の一つが、「メガネ対応」という点。でもこれはあまり期待しない方がよいでしょう。
確かにメガネをかけていても装着自体はできますが、位置調整の自由度はかなり低いです。装着もヘルメットとメガネに干渉しないように調整する必要があり、めちゃくちゃ大変。わたしの場合はどれだけ調整してもどうしてもメガネとゴーグルが僅かに接触してしまい、メガネが強烈に顔面に押し付けられる感じでした。
メガネをつけていても装着自体はなんとかできるけど・・・というぐらいのニュアンスだと思っておきましょう。決して快適ではありません。わたしは今後これを使う時はメガネとは併用しないかな。