バイク用品

アストロプロダクツの『フロントホイールクランプFC398』を購入。組み立て方法と使用感

 

皆さまはバイクを保管するときってどんな感じで停めていますか?

バイクの停め方にもいろいろありますが、恐らく最もメジャーなのはサイドスタンドを使って停める方法でしょう。なんといってもお手軽だし、そもそもセンタースタンドのないバイクもたくさんありますから。

しかしながら、この停め方って車体を傾けるので、駐車スペースは少し広くなってしまうんですよね。広いガレージをお持ちの方なら大した違いはないかもしれませんが、そうでない人にとっては意外と大きな違いです。駐輪場の場合だと隣りの車両に当たらないように気を使いますしね。

ガレージがあるとはいえ、物置状態でスペースに全く余裕のないわたしは、少しでも駐車スペースを節約するべくリアのメンテナンススタンドを使ってバイクを保管しています。

この方法だとバイクは直立するので、サイドスタンドを使って停めるよりも少スペースで済むのです。しかしながら、それはあくまでも保管時だけのこと。

メンテナンススタンドを外すときはどうしても一時的にバイクをサイドスタンドで停め直さなきゃいけないので、バイクの周辺にはやっぱりある程度の余裕が必要です。でも、そんなスペースがいつもあるとは限らない・・・。だからバイクを倒しちゃうんですよねー。

今回はそんな問題を解決すべく、直立させたまま保管およびスタンドへの乗り降りができるホイールクランプを購入しましたのでご紹介します。

今回紹介するアイテム

商品名:フロントホイールクランプFC398

メーカー:アストロプロダクツ

購入価格:1万円程度

結論:思っていたよりもかなり安定感高し。そのかわり、重量のあるバイクを降ろす時は少し危なっかしいかも

 

『フロントホイールクランプFC398』はこんな商品

というわけで、今回購入したホイールクランプはこちら。みんな大好きアストロプロダクツのフロントホイールクランプFC398です。

第一印象はデカい

バイクを停めるスペースを節約するために購入したというのに、こいつが邪魔になるんじゃね?って感じの大きさです。一度実店舗で現物を見てから購入しているんですが、広い店内でみるよりも自分の家でみるともっと大きく感じるのって、あるあるじゃないですか?

 

パカッと箱を開けると中身はこんな感じ。単純にパッケージが大きいだけでは?という淡い期待は外れて、ホイールクランプのベースがダンボール内にしっかりギチギチに収まっています。ホイールクランプは当然安定感も重要ですから、ある程度の重さと大きさは仕方の無いことですけど。

 

部品構成はこんな感じ。点数も少ないので、組み立て自体はあっと言う間にできそうです・・・と、この時点では思っていました。

 

決して丁寧なものとはいえないけど、輸入工具でありながらもしっかりとした説明書も付属しています。日本語もとても自然だし、ここらへんは怪しい中華製品とは全く違います。流石は有名な輸入工具屋さんって感じですね。

 

ざーっと部品の確認をしたところ、アストロプロダクツのメーカーロゴのシールが既に剥がれてかけていました。こういうシール類って経年劣化で粘着テープががっつり残ってしまうのでわたしはなるべく剥がしたい派なんですが、残したい派にはちょっと残念な状態でしたね。

 

そのまま引っ張ったら綺麗に剥がれました。わたしのような剥がしたい人もいるでしょうし、なによりも製造段階で貼る手間もあるでしょうから、こういうメーカーロゴは貼らずにステッカーを同梱しとくっていうのはダメなんでしょうかね?貼りたい人は自分で貼ってねってことです。

 

組み立て作業ではよく分からない点も

それでは早速組み立てていきましょう。

スタンド(メインフレーム)部分とストッパーポストをボルト4本で固定して、

 

タイヤホルダー(タイヤを乗せるところ)をメインフレームにそれぞれボルト1本づつで固定して、

 

あっと言う間にそれっぽい形になりました。タイヤホルダー(タイヤを乗せるところ)は向きがあるんですが、きちんとした向きでしか組めないので、悩むことは全くありません。

 

ここまでほんの10分程度なので超簡単なんですが、問題はこいつ。これはロックストッパーと呼ばれるパーツで、タイヤホルダーをロックする為の部品です。

 

こいつなんですが、商品画像ではこの位置についているんですよね。しかしながら、商品画像ではこの位置に取り付けたときにタイヤホルダー(タイヤを乗せるところ)の穴に先端のフックが引っかかっているんですが、なぜだかわたしの場合は同じように取り付けてもフックが全く穴に引っかかりません。

 

ブラケットの反対側に取り付けても、やっぱりフックはうまく引っ掛かりません。どういうこと?

 

タイヤホルダーの向きが間違ってるんじゃね?と思って組み替えようとしましたが、先程わたし自身が書きましたように、やっぱりタイヤホルダーは間違った向きでは組み付けることができません。つまり、タイヤホルダー側は間違っていないっていうこと。

 

いろいろ試行錯誤した結果、どう頑張ってもタイヤホルダーが下りきっている状態ではフックは穴に引っかからないという結論になりました。タイヤホルダーが下りきっているときは、こんな感じでフックはタイヤホルダーの穴じゃない部分に当たる感じになります。

 

でも、タイヤホルダーがある程度上がると(=バイクを降ろそうとすると)、穴の位置が変わってフックが引っかかります。バイクを降ろそうとしても降ろすことができないなら、ロック機構としては問題ないじゃないか!?

・・・と思いきや、

そのままタイヤホルダーを上げ続けるとフックは弾かれてしまいます。これ、ロック機構の意味無いじゃん!!

 

ストッパーの取り付け位置を一番左から中央に変更すると、ロック機構は多少は効くようになりました。この取り付け箇所はタイヤサイズによって調整してくださいって説明書には記載されているんだけど、タイヤサイズでなんでこのストッパー取り付け位置を変える必要があるんでしょ?そして、必要があるのだとすれば、どのタイヤサイズの時にどの位置にすればいいんでしょ?まったくわかりません。

 

ロックストッパーがよく分からないせいで随分時間が掛かってしまいましたが、これで完成。バイクスタンドとしては比較的安価な製品だと思いますが、各パーツの表面仕上げは全く問題無く、マットな質感は落ち着いた雰囲気でなかなか格好いいじゃないですか。

 

ただ、やっぱりデカいです。使用時はバイクと重なる部分が多いので普段邪魔になるってことはないと思いますけどね。

 

使用感

早速わたしのビューエル XB9Rをこのフロントホイールクランプで停めてみました。

対応タイヤサイズは16~18インチ、対応タイヤ幅は110~130mmというスペックですが、17インチ・120mm幅のビューエルはまさに対応サイズのど真ん中のはず。実際使ってみた感じでも、フィット感はかなり高いです。安定感も高く、これ単体で十分停めておけそう。

 

ただ、思っていたよりもミチミチ感がありますね。130mm幅だとかなりキツイかもしれません。

 

というわけで駐車状態の安定感には申し分がありません。デカいな、重たいな、と思っていましたが、これだけ安定感があるのならそれも当然のことでしょう。

しかしながら、気になったのがバイクをこのスタンドから降ろす時

ホイールクランプはシーソーのような構造になっているので、降ろすときはフロントホイールが少し持ち上がるような動きになります。つまり、車重のあるバイクほど、降ろす作業は大変だということなのです。ただ後ろに引っ張るだけではバイクはリリースされないので、エイっと力を貯めて一気に引くような動作が必要となります。その際にバランスを崩してバイクを倒してしまうような危険性もあるので、使用にはそれなりの慣れが必要だと感じました。

わたしもガレージ内でバイクを転倒させたことが数回あるので、今後気を付けないとダメだなぁと思っています。

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