XB9Rのメンテナンス作業

ショーワ製の倒立フォークなのに分解・組み立ての作業性が最悪!?2004年式XB12Sのショートサスの分解

 

XB12Scgや2004年頃のXB12Sなどには純正でショートサスが採用されていました。

このショートサス、インターネット上の記事ではやたらと評判が悪いんですよね。すぐに底つきするとか、すぐに車体を擦るだとか、セッティングが全然決まらないとか。多くの方がそうおっしゃるのですから、スポーツ走行するうえでは実際に不満の残る性能なのでしょう。

でもわたしはこのショートサスが大好きなんです。

まったり安全運転しかしないし、なによりもわたしは足が短いので、足つきの良さはとても重要なのです。

左側の黒いのがXB12Scgのフロントフォーク。そして右側の銀色のがXB9Rのフロントフォーク。ショートサスとスタンダードサスとではこれだけ長さが違います。これだけ違うと足つきは結構変わりますよ。

そんなショートサスですが、ずっと使っていた後期型のXB12Scgのフロントフォークのダンパーロッドが破損してしまったのは以前ご紹介したとおり

 

その後しばらくはスタンダード長のサスで乗っていたんですが、やっぱりわたしの用途では特にメリットを感じなかったので、新たなショートサスを購入しました。ダンパーロッドを破損したサスの修理にはなかなか時間も掛かりそうですし。

こちら新しく購入しましたショートサス。2004年モデルのXB12Sのフロントフォークです。ショートサスは採用モデルが少ないためか、中古で出回る数も少ないです。ただでさえビューエルパーツは年々手に入り難くなっているので、欲しい人は手に入るうちに入手しておきましょう。

 

今回入手したのはオーバーホール済みとのこと。しかしながらプロがきっちりやったのか、わたしのようなど素人が適当にやったのか分からないので、使用前のチェックは必須ですね。それが、ヤフオクの掟。

見た感じダストシールは交換されていないっぽいけど、重要なのはオイルシールとスライドメタルですからね。特に不具合が無ければダストシールは再利用されていてもおかしくはありません。

 

でもせっかく出品者がオーバーホール済って書いてるのに、わざわざ分解するのもフォークオイルが勿体ないなぁ…って思い、まずは分解しなくてもよいダンパーの回転数をチェック。これだけでちゃんと組めてるから分かりますから、問題なければ今回は分解無しで…

と思っていたら、左右で調節可能な回転数が全然違うことが発覚。片方は2回転近く回るのに、もう一方は1回転ちょっとしか回りません。これはダメだー

 

というわけで分解を開始。

フロントフォークの分解なんてどの年式でもほぼ同じようなものですから、全く警戒していませんでした。しかしながら、フォークスプリングを圧縮するときになって分かりました。このサス、むっちゃ分解・組み立てが難しい…。

 

というのも、このフロントフォークはスプリングを可能な限り圧縮してもたったこれだけのスペースしか出来ません。そう、トップキャップユニット(青いパーツ)がほとんど見えていません。これじゃぁダンパーロッドとの分解・組み立てを正確にするのはとても難しいはず。

 

ほぼ同じ構造のスタンダードサスだと、スプリングをできるだけ圧縮するとこれだけのスペースができます。全然違うでしょ?

 

このトップキャップユニットとダンパーロッドの組み立て方(ネジの締め込み具合)でダンパーの調整幅は決まるのですが、恐らく以前に作業した人はこのあまりに劣悪な作業性に心が折れてしまったのでしょう。その結果左右でダンパーの調整幅が変わったのではないかと予想しています。もちろん左右でダンパーのセッティング幅が違うというのはとても気持ちが悪いので、今回はなんとか無理矢理作業して左右同じになるように組み立てました。

ちなみに、同じショートサスでも高年式の黒いタイプはトップキャップユニットがコンパクトになっており、それによりこの部分の作業性は全く問題無いようになっています。この作業性の悪さはこの銀色のタイプのショートサスだけの問題ですね。

 

フォークオイルも綺麗だったし、その他は特に問題無かったこのショートサス。オーバーホール済みというのは本当のようでした。ダンパー部分だけきっちり組み直して、早速車体に取り付け。やっぱショートサスの足つきの良さは素敵です。だって、足が短いんだもん。

 

今回は手持ちの工具で無理矢理作業しましたが、当然そんなの各部品にいいわけもないので、次の分解に備えて薄口のレンチを購入しました。MITOLOYの薄口コンビネーションレンチです。組み立てに使うのは14mmと17mm。これで少しは楽に作業出来るようになればよいのですが。

それにしてもこのフロントフォーク、ショーワが作り、そしてメーカーが純正採用している部品とは思えない整備性の悪さにはほんとうに驚きました。倒立フォークでローダウンモデルというのも珍しいような気がしますが、他にもこういう車種は存在しているかもしれませんね。

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