Buell S1

ビューエルS1のむっちゃ硬いガソリンタンクキャップを分解して軽くしよう

前回ご紹介した、むーっちゃ硬いXL系ビューエルのタンクキャップ。

普通、ガソリンタンクのキャップなんてキーを解除すればパコンッと簡単に開くはずなんですが、なんとわたしが入手したビューエルさんのキャップはモンキーレンチでノブを無理矢理回さないとダメなレベル。キーシリンダーが錆びて固着ならこれまで何度が経験したことがあるけど、こんなの初めての経験です。

もちろん、モンキーレンチなんかでノブを回していたらすぐにもげるのは目に見えてますから、早急になんとかしないと。

大変ありがたいことに、親切な方から”分解したらよいよ”というご意見も頂きましたので、試しに一度分解してみるとしましょう。こういうご意見、本当にありがたいですね。

 

分解といっても、大抵のバイクにおいてメーカー純正のタンクキャップって、キーシリンダーの都合で大部分が分解不可な構造になっているイメージ。つまり、素人がそう簡単にはバラせないことが多いのです。

しかしながら、どー見てもここを外せば何かがバラせそうなナットが一箇所、裏側のど真ん中にあるじゃないですか。まずはここから攻めてみましょう。

あー、ここはミリ規格なんだ〜、なんて思いながら早速ナットを外すと…

なんとびっくり、すげーシンプルな造り

手で回すノブ、キーシリンダー付きのキャップ本体、そしてキャップのロック機構となる黒い樹脂部品の主に3つの部品から構成されています。

 

手で掴んで回すノブ部分は、一部切り欠き加工がされているだけのシンプルな棒。でも、軸からガソリンが漏れないようにちゃんとOリングは入ってるんですね。

 

そして、先程のノブと黒い樹脂部品は切り欠き加工部により回転軸が固定されるようになっており、ノブを回すと一緒に黒い樹脂部品も回る仕組み。アルミ製のキャップ本体の裏側から飛び出しているのがキーシリンダーによる施錠機構。施錠機構っていっても、ただの切り欠きがされた棒が回るだけのシンプルなもの。

タンクキャップの開閉は、ノブと共に黒い樹脂部品が回ることでガソリンキャップがロックしたり、ロックされなかったりします。

 

改めてガソリンタンク側を見ると、このアルミパーツの切り欠き部分に黒い樹脂部品を嵌め込み、それを回転させて切り欠きが無い部分に入り込むことでロックされる仕組みであることが良く分かります。

なお、黒い樹脂部品はスプリングの力で下向きに抑えつけられるようになっており、アルミ部分の更に内側にある黒いパッキン部分と密着される構造になっています。これがガソリン漏れの要なのでしょう。

 

ここまで分解・観察して分かったことなんですが、わたしの入手したガソリンタンクキャップの操作が異様に硬いのは、ノブで回転する黒い樹脂部品の位置が適切じゃない可能性があるってこと。

この黒い樹脂部品は固定するナットによりで位置関係が決まってくるのですが、位置が上過ぎるとタンク側のアルミ部分と接触して上手く回転しないし、逆に下過ぎてもやはりタンク側のパッキンと接触して上手く回りません。

 

黒い樹脂部品を固定するナットが緩み止め効果の強いナイロンナットであることからも、きっとこれは調整することを前提とした造りのはず?わたしの推察ですが。

奥までしっかりと締め込むだけでいいのなら、ネジロック剤と普通のナットが併用される気がしますしね。

 

この推察が正しいのかどうかは確認する由もないけど、黒い樹脂部品を固定するナットの位置を調整することでタンクキャップの開閉はすこぶる快適に出来るようになりました。

これでガソリンスタンドにモンキーレンチを持って行かなくて済みます。やったね!

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