春と言えばバイク遊びにはもってこいの季節ですが、今や世の中は新型コロナウィルスのせいですっかり自粛ムード。経済の失速も大いに問題があるから難しい問題だけど、生活に困らない範囲で極力自粛するべきなのは当たり前なのでしょうね。
とはいうものの、そもそもビューエルさんで近所の山道を軽く流すことや、あとはガレージに篭ってバイク作業をするのが休日の過ごし方であるわたしは、あんまり生活の変化はありません。ツーリングが生き甲斐!って人は辛いでしょうね。
そんなわけでここ最近もわたしは相変わらず自宅に篭っているわけですが、せっかく時間もあることですので、先日入手したBuell S1でも組み立ててみようかな、なんて思いついちゃったわけなんです。
こちらがわたしが入手したBuell S1ライトニングのフレーム。
XL系ビューエルのフレームはどれも同じような形状に見えますが、じっくり見比べると結構違うんですね。S1とX1が全然違うのは当たり前っちゃ当たり前だけど、年式が近しいS1とM2でもシートレール周り以外にステップ周りの寸法も全然違ったりします。あと、年式によってフレームにくっついているブラケット類の形状もちょっと違う?これはまだ確証はありませんが…。
そんなS1のフレームですが、パッと見た感じかなり状態は良さそう。しかしながら、なんせ20年以上も前のバイク。状態が良いと言っても当然いろんな部分に頑固な汚れがくっついていたりもするので、隅々まで綺麗にしてやることから始めましょう。せっかくフレーム単体状態なのですから。
ところで、今回入手したフレームにはなぜか微妙にパーツがくっついたまま残っていました。例えば、こちらのウインカーリレー。パッと見た感じXB系ビューエルと全く同じ部品?
こんなちっこい部品を取り付ける為にわざわざフレームに専用のブラケットを溶接してあるのに、ちょっとびっくり。調べてみると、M2サイクロンも同じような位置にウインカーリレーがあるんですね。これって贅沢な作り…って感じには、あんまり思えないんだよなぁ。さっさとスムージングしてしまいたい…
あとはサイドスタンドセンサーなんかも残っていました。
これらの部品はそのまま使えるのかどうかも分からないし、何よりもフレーム洗浄を行うのに邪魔ですので、まずはこいつらを取り外しましょう。
でも、なんでウインカーリレーとかチマチマした部品が残っているんだろう?と思っていたのですが、その理由は一瞬で理解できました。そう、ボルトの頭が舐めちゃっていたのです。
しかもウインカリレーは破損しており、少し力を与えただけでポロッと中身が落下していました。なんだか、笑えてきちゃいますね。
へ〜、ウインカーリレーの中身ってこんなにもスカスカなんだ〜と、多分今後役に立つことのない知識を得つつも、さっさとナメちゃってるボルトを撤去してやりましょう。
ボルトは微妙に作業しにくい場所にありますが、ドリルで頭を飛ばしてやるにはほとんど支障がありませんでした。サクっと解決です。
サイドスタンドスイッチの方は難なく取り外すことが出来たので、いよいよフレームは完全に単体状態に。
しつこい油汚れがモリモリついていたので、中性洗剤でゴッシゴッシ丸洗いしていきます。こんな洗い方、こういう状態じゃないとなかなか出来ませんものね。
XL系ビューエルのフレームは鉄なので、水気が残ってしまうと錆てしまうのは明らか。なのでしっかりと濯いだ後は、拭き取りとエアブローで丁寧に水気を取り除きます。
これでピッカピカ!!
…とはいかないのが、20年以上も前のバイクの悲しいところ。年式を考えると充分綺麗なんですけどね。
少しでも綺麗になればと、コンパウンドとワックスで磨き上げ。思ったよりも綺麗になって大満足。
とりあえず、現時点で出来る限りは綺麗になってくれたと思います。
ところどころ腐食もあるので出来ればフレームを塗り直したいんだけど、まだ何色にしたいか決まっていないからそれはまた今度。せっかくだからその前に不要なブラケット類も出来るだけ撤去してやりたいし、まずは仮組みをして諸々の確認をしないと。
ところで、XL系ビューエルのフレームで一番気に入らないのがこれらシール類。
シリアルナンバーに、注意事項に、ブレーキフルードの種類に、いろんな情報が強固なシールでがっしり貼り付けられています。ペイントするなら当然これらのシールは撤去しなきゃいけないし、それだけでもかなり面倒臭そうだなぁ。