もう数か月前の話になりますが、清水の舞台から飛び降りる思いで購入しましたMotorRock製のミラー『JCMAミラー バーエンド』。
いかにもモーターロックらしいクラシカルな雰囲気の格好いいミラーなんですが、数か月使って分かったのは、超絶後方確認しにくいということ。ミラーとしては致命的じゃないか・・・。
いや実際には交換後5分でそう感じたんですが、その価格の高さから数か月の間信じることができなかったのです。きっとこれは慣れの問題だ!って感じ。
具体的には、後方の見え方が見る角度によってまるっきり切り替わる感じ・・・でしょうか?ミラーを見る角度によってミラーに写っているものの距離が大きく切り替わるんです。それも連続して変わっていくのではなく、ある角度になるとパッと一気に切り替わる感じ。当然数か月使ってもさっぱり慣れず。
両目ではなく片目で見るとそのような現象は起こらないので、きっと両目でうまく焦点があっていないのかなぁ・・・と思ったりもしたんですが、そうはいってもこれまで使っていた安物バーエンドミラーではこんなこと一切起こったことはありません。
となると、どう考えてもミラー自体の問題だよなぁ・・・と認めざるを得ませんので、検証がてらこのようなものを準備しました。
こちら、AN-BU製のベリーショートミラー3インチ。これ格好いいじゃん!と数年前に購入したんですが、バーエンドミラーといいつつハンドルバーのエンド部にM10のネジを埋め込む必要があるので装着のハードルはかなり高いミラーなのです。自宅で溶接できない人にとっては、実質M10のバーエンドネジが切ってあるAN-BU製セパハン専用品ですね。
AN-BU アンブ 汎用ベリーショートミラー3インチ ブラック正ネジ
そんなAN-BU製ミラーを今更持ち出したのは、実はこのミラーはモーターロック製のミラーステーに取り付けできるから。ミラーステーの太さって互換性があるんですね。
AN-BU製ミラーはミラーステーの先っぽにゴム製のキャップがありますが、それをポンッと外すだけでミラーを取り外すことができます。ちなみに、ゴム製のキャップの内部は思っていた以上に切りっ放しでした。ゴム製のキャップもやがては朽ち果てるでしょうから、そうなるとこの切りっ放しは結構気になるかも。
早速お洒落で高価だけど視認性ダメダメなモーターロック製のJCMAミラーを取り外しまして、
代わりにAN-BU製のベリーショートミラー3インチを取り付けました。
ミラーとしては当たり前かもしれませんが、ミラーの付け根はグリグリ動くので調整がすっごいやりやすいです。お洒落さと価格の高さから気付かないふりをしていましたが、JCMAミラーの角度調整には工具が必要なので超絶使い勝手は悪いです(言っちゃった!!)。
早速試乗にでかけたのですが、やっぱりミラーの見え方はごくごく普通。ミラーの写りが切り替わるようなことは一切ありませんでした。やっぱり、JCMAミラーでの変な見え方は、JCMAミラーならではの問題なのだと言わざるを得ません。
というわけでAN-BU製ミラーに交換してめでたしめでたし・・・と言いたいところなんですが、このAN-BU製ミラーもこれまでのバーエンドミラーよりも取り付け位置がやや低いためか結構視認性が悪いんです。これはミラー自体の問題ではなく、ポジションと取り付け位置の問題ですね。
そこで試しにAN-BU製ミラーのステーに交換してみることに。
見た目はコンパクトですっごくいいのですが、余計に見えにくくなりました。ミラーの99%が手に隠れてしまう感じ。視認性云々以前の問題です。
で、最終的にはこのような形に落ち着きました。
AN-BU製ミラーの取り付け位置を上側に変更してみたところすっごく見やすくなったので、試しに今一度モーターロック製のJCMAミラーに戻してみたんです。やっぱり格好いいミラーですから、諦めきれなかったんですね。するとこれまで散々悩まされてきた変な見え方(ミラーの写りが急に切り替わる現象)が改善されることに気が付いたのです。
- ミラーと左右の目との距離が一定以上違ってしまうと、あのような現象が起こるのでは?
- そしてミラーと左右の目との距離の違いはミラーの取り付け位置が遠くなるほど増加するのでは?
- ハンドルバー下での取り付けでは距離の違いが一定ラインを超えてしまうものの、ハンドルバー上での取り付けではその距離の違いが一定ラインを超えないのでは?
といまのところ予想しています。
実際のところは全然分かりませんが、とりあえずこのお洒落なミラーをなんとか安全に使い続けることができそうなので、今のところはむちゃくちゃ安心しています。