Buell S1

エボ系ビューエルのサイレンサーステー

 

わたしのガレージはスチール物置を改造したものですが、スチール物置を建設する前はその断熱性能の低さがとても心配でした。なんせ外壁も屋根も鉄板一枚ですから、夏場は灼熱地獄になるんじゃないかと思っていたわけです。

そんなスチール物置で作ったガレージを使い続けて早くも10年目ですが、これまで建設当初に心配していたほどの暑さは感じませんでした。閉め切ったら分かりませんが、少なくとも作業するときはシャッター全開で熱が籠らないからでしょう。意外と、快適。

ところが今年の暑さはほんとうにヤバくて、今年の夏は思うようにガレージ内での作業ができませんでした。バイクに乗っても熱いし、今年の夏はほんとうに参りましたね。こんなのは初めての経験です。

 

さて、そんな暑さが厳しいガレージですが、その中で少しづつ作業を進めておりますビューエルS1。

エキパイ(ヘッダー)も、それに合致するサイレンサーも入手できたので、ようやくマフラーをきっちりと組むことができます(まだ仮組の段階だけど)。

マフラーを組むには前後2か所のサイレンサーステーが必要ですが、今現在フロントに仮付けしているのはこちらのペラペラのタイプ。本来あるはずのラバーブッシュが無くなっており、もうただの鉄板状態です。

 

このペラペラタイプのフロント側サイレンサーステーは何枚も持っているのですが、いずれも状態が大変悪いです。この画像のものもブッシュはズタボロに削れているし、なんならステーも削れています。ビューエルの振動が大きいっていうのもあるんだろうけど、これは設計がダメだったんじゃないの?って素人目にも感じます。

 

当然そんなことはメーカーも分かっていたのか、同じエボ系ビューエルでも後の年式になるとこんなごっついステーに変わりました。絶対こっちのほうがいいに決まってるでしょ、というのが見ただけで分かります。何年モデルからこれに変わったのかは分からないけど、同じエボ系ビューエルならきっと使えるはず。

 

取り付けはボルト2本で固定するだけなんだけど、そのボルトはリアショックマウントの固定も兼ねているのでわざわざジャッキアップする必要があるのがちょっと面倒。面倒なだけで難易度は全く高くないので、取り付け自体はサクッと完了。

ところで、見たまんまなんですがサイレンサーを取り付ける部分の幅がペラペラのステーとは全然違うので、サイレンサーを固定するネジはこれ専用の長いものが必要となります。

 

そんなネジあったかな・・・とガレージ内を捜すと、偶然ですが使わないサイレンサーにワッシャー・ナット付きで転がっていました。ラッキー。

バイクに使用されているボルトって、国産車・外車問わずそれぞれの車種専用の特殊ボルトが盛りだくさん。寸法や強度がきっちり計算されているので、ホームセンターに売っているような汎用ボルトの使用は基本NGです。ましてやビューエルの場合はインチ規格ですから、他車種の純正ボルトを流用することも難しいです。もちろん新品が手に入ればそれに越したことはないけど、ビューエルのような絶版車の場合はなかなかそれも難しいでしょう。中古の純正ボルト類はいくらあっても困ることはありませんから、入手できるうちに集めておきましょう。

 

ボルトも見つかったし、早速サイレンサーを取り付けよう!・・・と思ったら、あれ?どう頑張っても嵌らない・・・。

 

ステーに埋め込まれたブッシュとカラーの位置が悪いだけなので、適当なボルトとワッシャーで作ったツールでカラーの間隔を広げてやります。

 

無事サイレンサーが嵌った!やった!

だけど、実はこの状態ではまだ部品が足りません。この状態だと中央部分のボルトが丸見えですが、本来ここにはボルト・ナットを締め付けてもサイレンサー側のステーの内幅が狭まらないようにするためのカラーが入るはずです。そんなカラーは探しても持っていなかったので、適当なカラーを加工して自作する必要がありますね。こういうのは仮組しないとなかなか気が付きません。

 

フロント側は目途が立ちそうなので、続けて後側も。これまではまるで素人が鉄板を切り出して作ったかのような素朴なステーを組み付けていましたが、

 

どう考えてもこっちの方が強そうなので、リアのサイレンサーステーはこっちを使いましょう。

このタイプのステーも数個持っているんですが、いずれもサイレンサーとの接触部分の状態が悪いものが多いです。ゴリゴリに削れています。こういうのを見ると、やっぱりエボ系ビューエルって設計がイマイチだったのかな?と思わざるを得ません。XB系ビューエルではこういうのはなかなか見ませんから、随分洗練されたのでしょうね。

 

こちらのステーには取り付けに必要なボルト・ワッシャー・ナットが付属していましたが、車体内側のマウント部分には付属のワッシャーは取り付けできませんでした。どう頑張ってもステーに接触してボルトを刺すことができません。ワッシャーであればボルトほど純正にこだわる必要はないかと思いますので、接触しないギリギリの大きさのものに交換して組み立てるとしましょう。もちろん、ワッシャーの厚みはもとのやつと同等か、より厚いものを選びます。

 

そんなこんなでサイレンサーを取り付けることができました。サイレンサー側のステーはバンドタイプと溶接タイプの2タイプあるというのは以前紹介させていただきましたが、こうやってみるとバンドタイプの方がメカメカしくてわたしは好きだなぁ。

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