Cake2 GS

ど素人が初めて挑むマウンテンバイクでのトレイル。山遊びは楽しい!・・・ではなく、これ無理ゲーじゃね?

 

梅雨があっと言う間にあけたと思ったら、連日の猛暑。

空冷バイクであるビューエルさんは気温が高い時期に乗るとあまりエンジンによろしくありませんので、昼間乗るにはちょっと躊躇する季節になってきましたね。もちろん、キツイのはエンジンだけじゃなく乗り手の肉体も同じ。”熱い”ことに関しては大型バイクなら空冷に限らず水冷でも同じなんでしょうけど、暑いと本当にエンジンの熱が熱くて大変です。

 

『バラ完』のマウンテンバイク、完成しています

さて、そんなわけで暑い日の昼間はバイク遊びではなく、マウンテンバイク遊びをしています。

そうなんです。

6月にフレーム単体で購入したゲイリーフィッシャーのマウンテンバイクですが、梅雨の時期である6月に突貫でパーツをかき集め、もう既に組みあがっているんです。自転車はバイクと違ってプラモデル感覚で楽チンです。

組みあがってからというもの、慣れる為に毎日のように乗り込んでいます。わたしの家の近所は自然が豊かな場所なので、こういう里山の道や農道が盛りだくさん。とりあえずこういう平坦気味な道を走り込んで、人生初の本格的なマウンテンバイクの乗り味に慣れようとしているわけです。各部の調整も必要ですしね。

 

初めての里山でのトレイルライドに挑戦

マウンテンバイクの乗り味にも慣れてきたし、天気もいいし、たまたままとまった時間も空いたし、というわけで、本日ついに人生初のトレイルライドをするべく近所の里山に繰り出しました。

マウンテンバイクといえばやっぱり山でのトレイルライドが醍醐味でしょ!?ってことで期待感はたっぷり。さぞ軽快に山道を堪能できるんだろうなぁとウキウキしていたわけですが、現実はそう甘くはありません。これ、無理ゲーじゃね?っていうのが率直な感想です。

 

里山はハードだ!

自転車はとても効率のよい乗り物だとされていますね。ベアリングで回転する車輪の効果は偉大です。

しかしながら、それは水平方向の話。

冷静になって考えれば分かるんですが、垂直方向、つまり登る方向については単純に自転車の重さ分だけ不利になります。険しい山道を登ることに関しては、普通に歩いて登るよりもマウンテンバイクで登る方がずっと大変だということ。

そして困ったことに、どうやら日本の里山の多くは思っている以上に勾配がきついんですよ。こういう平坦な道ならめっちゃ楽しいのですが、画像奥に見えているような階段があるような斜面になるとクッソしんどいです。

これくらいの斜面ならまだ登れますが、こういう階段がもっと険しく続いている斜面だと全然登れません。そもそも階段横に斜面がないような場所だと階段を傷めるような気がするからそのまま登るわけにもいかず、自転車を担いで登る羽目になります。マウンテンバイクって軽量な車体でも10kgくらいあって、しかもリュックのように体にフィットしているわけでもないから、本当にクッソしんどいです。無理ゲーです。結局目標距離の1/3程度で断念。わたしはヘタレチャリダーだったようです。

今回の件で強く感じたのは、トレイルライドを楽しめるかどうかは、そういう場所を探し当てられるかどうか次第ですね。もちろんそういった情報もネット上にごく僅かではありますが転がっています。でも、できれば自走でいける場所でそういう場所を見つけたい。けど、そういう場所はなかなか珍しそうな感じですね。

 

ブレーキが思っている以上に効かない!下りで止まらない!

里山といえばのんびり平坦な道、ってイメージを持っていましたが、実際はなかなかキツイ勾配のあるアップダウンの激しい道という場合が多い様子。登るのが大変すぎるというのは先程ご紹介したとおりですが、登りがあるということは下りもあります。下りこそマウンテンバイクの楽しみの真骨頂!絶対に楽しいはず!・・・そう思っていた時期がわたしにもありました。

下りは下りで大問題。全然止まらなくてすごく怖いです。里山とはいえ道を外れたら滑落する恐れもあれば、木や岩にぶち当たる可能性もあるんですから、その怖さは本物。まさに危険に直結の大問題。

原因は多分コレ。前後セットで1万円で購入したブレーキセット・・・のせいじゃないかな。

バイクでは当たり前のディスクブレーキですが、自転車の世界ではまだまだ普及途中の装備らしく、わたしもこれまで体験したことがありませんでした。高価なやつがいいのは当然なんだろうけど、効きなんて結局はほとんどブレーキパッド次第なんだから、安物でもそれなりには効くでしょ?高価な奴はコントロール性やタッチがもっといいだけでしょ?ってことで選んだのがこのセット。

ブレーキキャリパー・ブレーキパッド・ブレーキホース・マスターシリンダーは低グレード品とはいえシマノ製ですから、ド素人には必要十分な性能だろうと思っていたんです。そして、実際その考えは間違っていなかったんですよ。街乗りの場合なら。

でも山道の下りとなると、思っていた以上に勾配がキツく、前後ブレーキを全力で握っても思ったようには止まってくれません。こうなるともうディスクブレーキのメリットであるコントロール性の良さなんて、全く関係ありません。基本、全力握りなんだもん。

ブレーキが思ったように効かないのは普通に危ないので、この点の改良は必須ですね。このままじゃいつか転げ落ちます。

バイクの場合、ディスクブレーキの制動力を向上させるのは、

  • マスターシリンダーの径を小さくする
  • キャリパーのピストン径(もしくは合計面積)を大きくする
  • マスターシリンダーのレバー比を上げる
  • バッドを制動力の高いものに変える
  • ディスクローターをでかくする

が基本。ディスクブレーキの原理はバイクも自転車も車も全く同じ。

しかしながら、シマノの製品紹介のページではマスターシリンダーのピストン径も、キャリパーのピストン径も記載されていません。画像を見る限りでは、高グレードのキャリパーだと2ピストンでもパッドが大きいっぽいので、多分ピストン径も大きいとは思うんだけど・・・。

手っ取り早いのは、とりあえず全部を高グレード品に交換?せっかく知識はあるんだから、できればマスターシリンダーの変更だけとかで済ませたいなぁ。

 

ドライブトレインの良し悪しはよく分からない

わたしのマウンテンバイクのドライブトレインは、フロントが38T、リアが11-13-15-17-19-21-24-28-32-37-46Tの11S仕様。カセットスプロケットはシマノのCS-M7000、リアディレイラーはシマノのRD-M5100です。

フロントシングルでリアをワイドなギアレシオにするのは最近のマウンテンバイクの主流らしいけど、わたしのマウンテンバイクは絶滅危惧種の26インチ。ギア比についてはあまり情報が無く、手探り状態なのです。最近のパーツは27.5インチと29インチ向けでしょうからね。

これまでの試乗結果から、街乗りならフロントは42Tくらいでいいかな?って思っていたんですが、トレイルランとなると多分フロント38Tでちょうどいい感じなのかも。

しかしながら、そもそもわたしが挑んだ山道では勾配の変化が激しく、ギアチェンジなんてしている余裕はほとんどありませんでした。変えなきゃ!って思ってから、ギアチェンジが完了するまでクランクをくるくる回す余裕が全くないって感じ。これはリアディレイラーの性能云々の問題じゃないような気がします。わたしの判断が遅いか、そもそもの走行ギアの選択を間違えている可能性が大。

なのでトレイルライドにおけるギア比のセッティングが適切なのか、deoreグレードのリアディレイラーの性能がどうなのか、なんてまだ全くわかりません。トレイルライドでそもそもギアチェンジってどの程度するんでしょ?

 

めげずに散策は続けましょう

というわけで、人生初のマウンテンバイクを使った里山でのトレイルライドは散々たる結果でした。まさに無理ゲー。野鳥のさえずりを聞きながらのんびりちゃりんこのイメージからは、あまりに遠い現実でした。

しかしながらこれは多分選んだコースの要因が大きいでしょう。ガチ勢ならなんてことはないコースかもしれませんが、わたしのようなド素人には過酷すぎます。もっと素人でも楽しめるようなコースを見つけることができれば、もっと楽しく練習できるはず。そもそも理想は家族と一緒に楽しく山遊びなのですから、激しいのはNGです。

そんなコースを探すべく、しばらくは近隣の山々を散策してみたいと思います。なければ・・・車に積んで遠征?

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