キャンプ

ソロキャンプ。バイクでいくべきか自転車でいくべきか

 

バイクにはいろんな楽しみ方がありますが、その中でも昔から根強い人気があるのが、キャンプ道具を積んでのキャンプツーリング。

より遠くに出掛ける為の宿泊の手段としてキャンプすることもあれば、ミーティングのようにキャンプそのものが目的ということもあるでしょう。ハーレーのようなクルーザー系のジャンルでは後者はとても盛んですよね。

バイクもキャンプもどちらも開放感たっぷりでワイルドなのが大きな魅力ですから、両者はとても相性がよいのでしょう。コロナ禍になってからというもの、バイクの人気もキャンプの人気も上昇しているようですから、バイクでキャンプに出掛けている人もきっと増えているはず。

 

そんなブームに乗っかって、というわけでは全く無いんですが、わたしも最近はビューエルさんにキャンプ道具を積んで、いそいそとソロキャンプに出掛けています。バイクにせよソロキャンプにせよ、家庭をもっているとなかなか家族からの理解を得難い趣味です。両者のかけ合わせである”バイクでソロキャンプに行く”なんて、家庭内調整の難易度はマックスです。

でも、最近はこういった家庭内調整が比較的効くようになってきました。大好きなバイクの横で、友人たちと大自然のなか宴会するというのはなかなか贅沢な時間です。

 

ビューエルさんにはこんな感じでキャンプ道具を積載しているんですが、ソロキャンプ用の道具の重量はおおよそ10kg程度(食料除く)。バイクに積載できるようにコンパクトさは多少考えてはいるものの、大部分はファミリーキャンプで使っている道具の流用なので、軽量化は特に考えていません。最優先はかっこよさだったり、快適度です。

それでも所詮はソロキャンプ用の道具なので積載重量としては全然大したことないんですが、10kg程度でも荷物を積載するとビューエルさんの醍醐味であるヒラヒラとした軽快な乗り味は随分損なわれてしまいます。”マスの集中化”がコンセプトのビューエルさんにとって、車体の端っこ、しかも重心が高い場所に荷物をどーんと積載するのはその思想とは真逆のことですからね。当然の結果でしょう。

そんなわけで車体はなんだか重たいし、バックパックを背負っていると身体もしんどいし、うーん、これ、バイクでいく必要ある?って実はいつも思っています。乗っていてあまり楽しくないし、そのくせ荷崩れ等の心配しなきゃいけないし、不便だし。

 

どうせ乗り味がイマイチで不便なんだったら、そうだ、いっそのこともっと不便な自転車で行ってみればどうだろう?と思いついたのが先日のこと。バイクだと乗り味が楽しくなくなるキャンプ道具の積載ですが、自転車ならその重さがトレーニングや達成感に繋がるはず。しんどさも自転車なら醍醐味の一つになりますしね。

クロスバイクのエスケープR3にはフロントキャリアを以前から取り付けていたので、今回新たにリアキャリアを取り付けて早速キャンプ道具を積載してみました。

 

ところがまー、これが大失敗。

この状態ではまだたかだか8kg弱の荷物なんですが、たったこれだけでも乗り味は最悪です。いや、自転車の場合は乗り味は求めていなかったんだけど、車体が重たくなり過ぎてわたしにはちょっと危険性を感じるレベルだったんです。

自転車でキャンプにでかけている人は世の中大勢おられますし、わたしが道具の重量に気を使っていないとはいえ、8kg弱程度ならば極端に重たいというわけでもないはず。単純にわたしの体力とスキル不足なのは間違いないんでしょうが、これで20km以上の距離はとてもじゃないけど走りたくありません。絶対、いつかこける。せめて重心位置はもっと下げないとダメです。

 

ちなみに今回の行先は山の中のキャンプ場だったので、できればマウンテンバイクで行きたかったんですよね。でもフルサスのマウンテンバイクへのキャンプ道具の積載はもっと無理ゲーです。荷物を積載するスペースがあまりにもなさすぎます。試しにシートポストに取り付けるタイプのリアキャリアを取り付けたところ、段差を乗り越えるときのサスのストロークでがっつりタイヤがキャリアに接触しました。これは無理だー。

10kg分の荷物を全てバックパックに入れて背負えばマウンテンバイクでもいけるんでしょうが、もはやそれは修行状態。真夏の今の時期にど素人がすることではありません。

 

そんなわけで今回もいつもどおりビューエルさんでいってきました。今回は初めて行くキャンプ場だったんです。山奥と聞いていましたが、これが思っていた以上に道が荒れまくりでした。

 

結論から申し上げますと、これはビューエルさんで来るべきではなかった。道の荒れ具合が想像をはるかに超えており、よく転倒しなかったと自分自身を褒めてあげたいくらい。画像の場所はまだバイクを停めれるくらいの比較的マシな場所で、酷いところは凹凸も酷くてまるで段差を乗り越えているような感じ。いくら軽量なビューエルさんとはいえ、大型バイクでくるような場所じゃ、絶対、ない。

今回に関してはベストな選択は『マウンテンバイクを積んで車でいく』でしたね。それなら快適に移動でき、そして現地ではたっぷりマウンテンバイク遊びができたはず。バイクだと泣きそうな荒れた地面でも、フルサスマウンテンバイクならレジャーとなりますから。

そんなわけでソロキャンプに出掛ける手段はなかなか悩ましいものです。場所やその時の目的・気分によってベストな方法はガラッと変わるからです。

ただ間違いないのは、バイクで出かけるにせよ、自転車で出かけるにせよ、荷物はもっと軽いに越したことはないはず。でも荷物の重量とキャンプでの快適度の両立はなかなか難しいので、これもまた悩ましい問題ですね。

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