キャンプ

バイクでキャンプにいくなら是非持っていきたい『コット』。寝心地最高だけど、テント選びには注意が必要

 

最近めっきり朝晩が冷え込むようになってきて、かなり秋っぽくなってきました。

秋といえばバイクでキャンプに出掛けるにはベストシーズン。なぜかキャンプというと夏っぽいイメージがありますが、どう考えても夏場のキャンプは暑すぎます。虫も大量に湧いてきます。人も多いです。秋になって気温が下がってくると、虫も人も少なくなります。装備が貧弱だと朝晩の冷え込みは地獄ですが、それさえ気を付けていたらとても過ごしやすくて快適です。

そんなキャンプですが、本日はわたしが使用しているキャンプ道具のうち、最も大切だと思っているコットと、それが収まるソロ用テントについてご紹介します。

 

一度使ったらやめられない。それがコット

キャンプの際に寝床となるものはいろいろと種類があります。昔ながらの銀マット、空気とウレタンクッションを組み合わせたインフレーターマット、空気だけのエアーマット。

キャンプでは睡眠の質の確保が重要だから、睡眠に関する道具にはしっかりお金を掛けるべし!というのはよく言われていることです。

そんなキャンプの寝床ですが、わたしは断然コット派。コットというのはキャンプ用の組み立て式ベッドのこと。

これまでいろいろと試してきましたが、快適さはコットの圧勝です。一度コットを使うともう銀マットとかインフレーターマットには戻れません。なんせ寝床が空中に浮いているんだから、地面の硬さや地面からの底冷えに対する効果は圧倒的。

そんなコットの難点は、嵩張ること、重量、そして組み合わせて使うことのできるテントの少なさといったところでしょうか。とくに問題となるのが組み合わせて使うことのできるテントの少なさ。コットが収まる形状のテントはそもそも選択肢が少ないし、数少ない選択肢は比較的重量のあるテントが多いので、コットと組み合わせるとそこそこの重量とサイズになっちゃうのです。

これらのデメリットは徒歩や自転車ならかなり大きな問題となりますが、バイクならキャリアがあればさほど問題にはなりません。いくらテントやコットが重たかったり嵩張ったりしても所詮はソロ用の装備。バイクなら簡単に積めちゃいます。重さもレシプロエンジンパワーの前では全く関係ありません。

わたしはDODのバッグインベッドを愛用していますが、ほんと睡眠に関してはこれまで困ったことがありません。

このバッグインベッドはコンパクトに収納できるので、バイクに積載しやすいのがよいです。あえていうのであれば、設営時の組み立て作業で、フレームに脚を取り付けるのが少々硬くて面倒臭く感じるのが気になる点でしょうか。

 

コットの難点は組み合わせるテントの少なさ

コットって寝心地抜群なんですが、組み立てると結構デカいんですよね。ベッドなので当然長方形をしているわけですが、これが入るソロテントってあまり選択肢がありません。一般的なソロテントってドーム形状、つまり丸っこい形が圧倒的に多いのです。なのでテント選びが結構重要になります。

コットをきちんと収納できるテントとなると、軍幕系テントのような底面が長方形のタイプを選ぶ必要があります。軍幕系テントとはパップテントとも呼ばれ、文字通り軍隊で使用されてきたテントのこと。軍幕系テントは武骨でかっちょええんですが、本物の軍幕系は軍放出品の中古品がほとんどだし、決して入手性もよくありません。隙間風もピューピューで機能も最低限。ザ・漢の装備。

軟弱なわたしにはそんなの無理なので、お手軽なのはアウトドアブランドから販売されている軍幕”風”テントですね。

 

わたしはコットと同じく、DODのワラビーテントを愛用しています。

こういう軍幕”風”テントは雰囲気重視なのか、コットン製のモノが多いです。コットンって丈夫で質感もよいのですが、その代わり重たく、そして耐水性が低いという大きなデメリットがあります。多少の雨なら水を吸うことである程度耐えるそうですが、バンバン弾くわけではないので、そのうち内部まで染み込んできます。つまり、夜通しの大雨には非対応です。そのくせ、防水用のフライシートも設定されていません。雨が降る時はフライシート代わりとなる適当なものを被せる必要があります。そもそもこの製品はタープなどとの組み合わせを想定している商品ですから、仕方が無いんですけどね。

防水性の高い素材であるポリエステルは経年劣化で加水分解するし、耐久性の高くて雰囲気の良いコットンは耐水性が無さすぎるし、もっと完璧な素材ってないものなんでしょうかね?

 

コットもちゃんと収まります。こういうピッタリ感は同一メーカー品ならでは。空いているスペースにヘルメットや荷物を置いたらもうそれだけでいっぱいいっぱいですけど。

このワラビーテント、コットンでありながらも結構お安いので、元々はお試して購入したものなんです。でもそれ以降これだっていうテントがなかなか見つからず、そのままズルズルと使い続けています。いや、耐水性以外は満足しているんですけどね。

 

コットを持ち出せるのはバイクキャンプならではのメリット

というわけで、本日はわたしが使用しているコットとソロ用テントのご紹介でした。

とにかく、コットは良い。コットがあればどこでも安眠。しかしながら、それを収めるためのテントは完全には満足していません。購入時から今に至るまで妥協状態が続いています。理由はやはり耐水性。ただその1点だけ。雨が降らないかいつもヒヤヒヤしています。雨が降りそうなときはそもそもバイクでキャンプなんていかないけど、雨が降ったら浸水の恐れがあるというのはかなりストレスです。

防水性が欲しいならポリウレタン製の製品を選べばいいんだけど、質感や加水分解を考えるとやっぱりコットンが魅力的。コットン製の軍幕系で別売りのフライシートが設定されているような製品ってないんでしょうかね?あまり費用を掛けるつもりはないですが、理想的なテントは今後も探していきたいと思います。

 

バイクでキャンプに出掛けることのメリットは、ソロキャンプ用の道具であればそれほど荷物の制限が無いこと。徒歩や自転車だとかなり道具を精査しないと体力的にもスペース的にも厳しいですが、バイクはキャリアがあればかなり積めますからね。コットも、軍幕系の嵩張るテントも簡単に持ち運べます。せっかくバイクでキャンプにいくなら、コットは超おススメです。

え?車で出掛けたらもっと道具を運べるじゃないかって?

あくまでわたしの考えですが、車だと非日常感とかアドベンチャー感があまり感じられないんですよね。それならもういっそ車中泊でいいじゃん・・・と思ってしまうのです。コットのような快適装備を持ち出しつつも、適度な非日常感とアドベンチャー感が味わる。それこそバイクキャンプの良いところじゃないでしょうか。

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