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タイヤにこだわるライダーになりたい!その第一歩はブリヂストンの『タイヤ硬度計』から

 

4輪だろうが2輪だろうが、車両は必ずタイヤで地面と接しています。なのでグリップ力や制動力を語るうえでタイヤのコンディションがとても大切なのは皆様ご存じのとおり。

しかしながら、そんな重要な部品であるにも関わらずタイヤのコンディションや品質ってイマイチ重要視されないことが多いですよね。いや、こだわる人はめっちゃこだわっておられますよ。でもわたしを含め、2輪・4輪を問わず多くのユーザーはタイヤの状態にかなり無頓着なはず。タイヤって地味だし、そもそも素人にはコンディションの善し悪しがわかりにくいのです。

そんなタイヤですが、最近わたしもこだわる人になりないって思いがふつふつと湧いてきました。だからDIYで交換できるように道具も買い揃えたのです。本日はそんなタイヤにこだわるライダーへの第一歩、タイヤ硬度計のご紹介です。

今回紹介するアイテム

商品名:タイヤ硬度計

メーカー:BRIDGESTONE(ブリヂストン)

購入価格:13,000円(税込)

結論:タイヤのコンディションを把握する必須道具。愛車のタイヤがいかにポンコツであるかをあるかをはっきり数値化してくれます。

 

タイヤ硬度計とは?

タイヤって大部分はゴムでできていますよね。そして、ゴムは紫外線などによる劣化で徐々に弾力が失われ、硬く変質していく性質があるのは皆様のご存じのことでしょう。

タイヤ硬度計とはゴムのそのような性質を利用し、タイヤの劣化度合いを数値化する測定器具です。

今回はわざわざ『タイヤ硬度計』と記載していますが、もの自体はただの硬度計です(多分)。硬度計はゴムはもちろんのこと、ありとあらゆる物の硬さを測定するための機器ですが、この硬度計にタイヤのコンディションが一目でわかるような印をつけたのがこの『タイヤ硬度計』なのでしょう。この印が不必要であれば、もちろん一般的な硬度計を使用することもできます。

 

ただ、硬度計は測定対象物によって様々な種類がありますから、専用品ではない硬度計を購入する際には注意が必要です。タイヤを測定するのであればA型と呼ばれるタイプを選びましょう。押し付ける部分がピン状になっているタイプで、押し付けるタイプの硬度計の中では最もスタンダードなもののようです。

 

わたしが購入したのはブリヂストン製

普通の硬度計であればAmazonでかなり安価な中華製品も出回っていますが、こういう測定機器や工具はケチってもいいことはないことを散々経験してきたので、今回は奮発してメイドインジャパンの製品を購入しました。

購入したのはブリヂストンのタイヤ硬度計。ブリヂストンが硬度計を製作しているとは思えないけど(=OEM品)、タイヤメーカーの純正品というだけでなんだか安心感がありますね。わたしはどちらかというとタイヤはダンロップ派だけど・・・

この硬度計、ネットショッピングの画像では硬度計本体の画像ばかりですが、このように専用のプラケースもついてきます。プラケースが無いもんだと思っていただけに、これはうれしい誤算でした。

 

早速家にあるタイヤを片っ端から測ってみよう

10年前のスタッドレスタイヤ

まずは10年前に購入、5シーズンほど使用してあとはガレージで放置していたスタッドレスタイヤから(屋内保管)。こういうのがあるから、収納スペースを圧迫するんだよな・・・。

数値は70でした。スタッドレスタイヤとしての機能が保たれているのは50~60程度らしいので、これは全然アウトですね。ちなみに、サマータイヤの使用範囲は60~70程度らしいので、サマータイヤとしてももうダメっていうレベルということです。

パット見た感じではひび割れもないし、溝もたっぷり残っているし、普通に使えそうな感じではあるんですけどね。でも硬度を知ってしまったからには、当然使う気なんて全く湧いてきません。こんなタイヤはさっさと捨てちゃいましょう。

 

以前ビューエルXB9Rで使っていたタイヤ(2007年製)

こちらはビューエルXB9Rで使用されていたピレリのCORSAⅢ。おそらくですが、我が家で最も硬化していると思われるタイヤです。もう、まるでプラスチックのようにカッチカチです。

 

硬度計をグッと押し付けてみると、あれ?意外と低い75。もちろん全然ダメなレベルの硬さなんだけど、手で触った感じでは先ほどご紹介したスタッドレスタイヤとは全然違うのに、数値としてはそれほど差はないことに少し驚きました。タイヤ全体の硬さと表面の硬さはまた別物なのでしょうか?

 

場所を変えてみると80くらいまで上がる場所も。場所によっても数値はばらつくみたいなので、複数個所で測定を行った方がよさそうです。

 

ビューエルS1にとりあえず装着しているタイヤ

仮組作業中のビューエルS1にとりえあず装着しているタイヤの硬度は72でした。このタイヤはあくまでも作業用でこのまま乗るつもりはなかったのですが、これもバイク用のタイヤとしてはもうだめですね。見た目はひび割れもなく溝も十分残っているので、このまま使ってしまう人もおられそうな感じです。

 

わたしが現在使っているタイヤは?【ビューエルXB9Rの場合】

ここまではダメだとわかっているタイヤを使っての測定でした。でもここからは本番。わたしが日頃使っているタイヤでの測定です。

まずはビューエルXB9Rで使っているこのタイヤ。溝はまだまだ残っているし、ひび割れもありません。そんなことと硬さは別の問題だということを既に思い知らされていますが、果たして測定結果は?

 

72!!ぐえー。

うん、なんかそんな気はしていたんですよ。溝が残っていようが、ひび割れてなかろうが、タイヤとしての寿命はもうお終い状態。バイクは4輪よりもずっとタイヤのコンディションが重要ですから、転んじゃう前にとっとと交換しちゃいましょう。バイクで転んじゃうと、たぶんわたしのバイク人生も終了です。

硬度計を持っているとこういう目では分からないタイヤのコンディションを数値化することができるので、交換の基準を明確にしやすいですね(70を超えたら交換、など)。これはわたしのような走行距離が少ない人や、なかなか溝が減らないツーリングタイヤを履いている人なんかには大きなメリットなんじゃないでしょうか。

 

わたしが現在使っているタイヤは?【4輪の場合】

お次はわたしだけではなく、家族の命も乗せて動いている自家用車の方。こちらは6年目くらいで、少しひび割れも出始めているコンディションです。そろそろ交換しないとなーと思いつつも、日常の多忙さによりついつい放置してしまっている状態です。

測定結果は64でした。屋外保管だし、ひび割れが出始めているというのに、硬度の方は全然許容範囲。ん~、タイヤの劣化ってよくわかりませんね。これならあともう少しは使えそうなので、まずはビューエルの方のタイヤを交換かな。

 

おまけ:エアゲージはデイトナ製を愛用中

今回はタイヤのコンディションを把握することができる硬度計のご紹介でしたが、タイヤの硬度よりもずっと重要なのが空気圧の管理。硬度の測定なんで1年に1回くらいでよいけど、空気圧のチェックは毎週やってもよいくらい。

わたしはデイトナのエアゲージ『60043』を使っています。このエアゲージはステンメッシュのホースの格好良さに惹かれて購入したんですが、実際に使ってみると針が計測位置でピタッと止まる点がとても使いやすくて気に入っています。商品名に「バイク用」とわざわざ記載されているのがとても気になりますが、一応4輪のタイヤでも普通に使えています。なんでバイク用なんでしょうかね?

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