先週末は家族サービスで六甲山へ行ってきました。
六甲山にはハイキングコース、植物園、牧場、展望台、アスレチックなどなど、家族サービスにピッタリな施設がたっぷり。
一方で、六甲山といえば関西での有名な走り屋スポットとしても知られています。
とはいいものの、そういうのって遥か昔のことでしょう?今更そんなの時代錯誤も甚だしいでしょ?と思いきや、なんとびっくり。いまでもバリバリそういうスポットでした、という記事を以前投稿しました。
この時はカーブで撮影している人もおり、まるで頭文字Dの世界のよう。ギャラリーの人も多かったし、きっと何かの集まりでもあったんだろうなぁ・・・って思っていたんです。
しかしながら、実際は恐らくそうではなさそうです。
六甲山での暴走行為は日常的?
というわけで、結論から申しますと先週末に六甲山に訪れた時も、六甲山は暴走バイクたっぷりでした。
六甲山にいたのは9時から15時くらいの間だけど、その間ずーっと甲高いエンジン音が聞こえていました。こういうのって深夜とか未明の時間帯にするもんだと思っていたけど、案外真っ昼間にも盛んなんですね。しかも、人数もかなり多い。
猛スピードで山道を駆け抜けていくバイク以外にも、家族連れに人気の植物園の前には大量のスポーツバイクが停車中でした。この方たちはこのように停車中ですから、なんら後ろめたいことはない善良なライダーである可能性があります。もしくは、ただ植物園への入園待ちをしている善良なツーリング集団という可能性もあります。のんびり山道を走るだけでも気持ちの良い季節になってきましたからね。
善良なツーリング目的であったとしても、この道がツナギを着たスポーツバイク乗りの集団にとって魅力的なルートであることは間違いなさそうです。
そんなこのルートですが、この区間は比較的勾配の変化が少ない一方で、やたらとブラインドコーナーが続く区間なんです。スポーツバイク乗りは大勢集まっていましたが、少なくともわたしにとってはこのルートは全く魅力的でありません。むしろ苦痛でしかない道です。
この道の法定速度は40km/h。だけど、同乗者を乗せているレジャー目的の一般車両だと、出したくてもそんな速度はなかなかだせません。カーブがタイトすぎるので、30kmも出せば同乗者が左右にぐわんぐわん振られて苦情間違いなし。レジャー目的で通るような道ではありません。こんなルートを通らないと植物園とかアスレチックとか牧場に行けないのはどう考えても間違っています。
ノロノロ運転のわたしの後ろには途中からロードスターのおじさまがぴったり。譲れるようなスペースもないので、申し訳ないばかり。このルートではやたらとロードスターに遭遇する気がします。
六甲山はヒルクライムでも有名なので、ロードバイク乗り(ローディー)もたくさんおられます。ヒルクライムって勾配がきつい場所だとどうしてもふらつきが大きくなってしまうこともあるので、抜く時は結構注意が必要です。センターラインはイエローですから、追い越し時のはみ出しはもちろんダメですよ。
ツーリング集団、暴走バイク、レジャー車、ロードバイク乗り、そして画像にも写っておりますようになぜが道路を歩くハイカーが時々おられます。週末の六甲山はまさにカオスです。
スピードを出すのはいいけど、ブライドコーナーが怖すぎ
わたしはおまわりさんじゃないから法定速度を守りなさい!とか言うつもりはこれっぽっちもありません。誰だって多かれ少なかれ速度超過をしてしまっているのは、家から一歩でも出れば誰でも知っていることでしょう。それを取り締まるのはおまわりさんのお仕事で、適切なルールや対策作りは政治家のお仕事です。
そして、わたしはバイクが大好きだからスピードをだすスリルも知っているつもり。
むしろ速く走れる人は同じバイク乗りとして尊敬の念すら抱くくらいです。わたしは絶対にこういう場所を走り込んでいるライダーのようには乗れませんから。
そんなわけで山道を猛スピードで駆け抜ける暴走行為にそこまでマイナス感情はないわたしですが、これは嫌だなーっと強く感じたのが、ブラインドコーナーから急に飛び出してくる場面。
この区間はやたらとブラインドコーナーが続く嫌な区間であることは先程紹介したとおりですが、こんな感じの道幅の狭いブラインドコーナーから、
突然フルバンクのバイクが飛び出してくるわけです。
もう、これはほんとうにびっくりしますよ。排気音はかなり大きいんだけど、接近スピードが速すぎるせいか、すれ違う瞬間まで近付いてくることにすら気がつきません。
ドライブレコーダーの映像で見返すとセンターラインから十分余裕があることがわかりますが、実際に運転しているとそんな余裕は全くないように感じます。急に飛び出してきてむちゃくちゃスレスレを通り過ぎていくイメージ。
もっと道幅が広かったり、遠くから目視できていれば気にならなかったかもしれないけど、こんな感じで急に現れるのはバイクに慣れているわたしでも普通に怖いです。むっちゃびっくりします。
アタマのネジが飛びまくってる?
そんなブラインドカーブでもフルバンクで駆け抜けていくライダー達ですが、あんな感じで膝擦りできるのすげーって尊敬する一方で、わたしとは感覚が随分違うなと思わざるを得ません。ちょっとアタマおかしい。
だってほら、
ブラインドコーナーの出口に動物の亡骸があったら?
事故車があったら?
ハイキングしている人やロードバイク乗りがいたら?
対向車のわたしが下手くそでセンターオーバーしていたら?
そもそもタイヤが滑ったら?
これらの不確定要素が一つでも当てはまった瞬間、あの速度とエスケープゾーンの少なさから考えると死亡事故直結です。少なくとも対向車とすれ違う頻度はかなり多いので、対向車のセンターオーバーのリスクは結構高いんじゃないでしょうか。過失割合で言えばセンターオーバーした方が100%悪いんだろうけど、死んでしまえばそんなの関係ありませんから。
そんなことを考えると、どれだけテクニックがあってもわたしには絶対あんな運転はできません。住んでる世界と価値観が違うとしか言えない。
暴走行為は夜か早朝にどうでしょう?
というわけで、六甲山ではいまだに暴走行為がばりばり現役って感じでした。古い表現だとルーレット族。最近だとこういうのはなんて呼ぶのでしょうね。
繰り返しますが、わたしはおまわりさんじゃないから法律を破るなといいたいわけじゃありません。
ただ、レジャー目的の一般車両やロードバイク乗りがいるような時間帯にやるのは危なすぎます。これはお互いにとってよくありません。
一般車両やロードバイク乗りが事故に巻き込まれる可能性があるし、それは同時にバイクの方にとっても事故のリスクが増えるということです。そして一般車両にこういうふうに見られる機会が増えれば、いずれ二輪通行止めとかになっちゃうのは間違いありません。同じ六甲山でも掬星台の周辺なんかは既に2輪通行止めですからね。若いカップルがタンデムで山頂の展望台まで行けないのは悲劇です。
山道を思いっきり攻めたい方は、せめて昔ながらの深夜スタイルはいかがでしょうか?
もちろん、暴走行為はやってはいけないのが大前提。法律云々は置いておいたとしても、車と違ってバイクは万が一事故したら命に関わりますからね。