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FRPの樹脂に使用期限はある?古くなった樹脂は変質して硬化不良をおこしがち

 

今年の年始早々、ガレージ内でうっかりコカしてしまってカーボン外装を割ってしまったわたしのビューエルさん。

割れたカーボンの修理はいままで何回もしたことがあるけど、それでもカーボンの補修やFRP工作では毎回新しい発見の連続です。FRPってほんとうに難しいですよね。

例えば、最近気になっているのは樹脂の使用期限

樹脂はカーボンの補修やFRP工作には必要不可欠な材料。わたしがこれまで経験した範囲では、この樹脂の説明書に使用期限が記載されていることはありませんでした。でも、これって明らかに使用期限がありますよね?

 

開封後、長期間置いておいた樹脂は明らかに粘度が増し、そして薄紫色のような色調に変化していきます。新品だと無色透明で結構シャバシャバしてるはず。

 

見た目や物性の変化だけならどうでもいいんだけど、こういう変化を起こした樹脂は明らかに硬化不良を起こしやすくなるんですよね。

実は、今回のビューエルさんの補修でもこのことが原因で失敗しちゃったんです。

数日経ってもカラッと硬化せず、表面がベタベタのまま。最初は気温が低いからかな?って思って加温したんだけど、その後1週間くらい放置してもやっぱりベタつきが残ったまま。もちろん、インパラファンタイプですよ。そこで思い切って硬化不良の樹脂を取り除き、新品の樹脂で作業し直したらあっさりカチカチに固まりました。

これまでも数回こういう経験があるので、樹脂が保管時に変質するのは間違いないでしょう。少なくともわたしの中では確信となってるレベル。

ところが、このことについてネットで調べてみると、意外なことに意見はいろいろと分かれているみたい。

缶の中で明らかに固まってなかったら大丈夫という意見ももあれば、3ヶ月程度が使用期限という意見も。もちろん保管環境によって違うでしょうが、わたしの感覚としても後者の方がしっくりきますね。

ただ、FRPといえば幅広い分野で使用されている材料だし、それこそDIYでもすごく精通している人もいれば、当然本職の職人さんもたくさんおられるでしょう。それでも意見が分かれるってことは、もしかすると樹脂の種類などによっても使用期限が変わるなどといったこともあるかもしれませんね(わたしが使っているのは不飽和ポリエステル樹脂です)。

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