ガレージ用作業台の製作

前回の作業でガレージの床は完成し、忌々しいコンクリートの粉からは解放されることが出来ました。これで落ち着いてガレージ生活を満喫・・・・というわけにはいかないんですよね~、これが。

なぜならば、せっかく作った板張りの床がこんな状態だから。

そう、パーツ直置き状態。

この新しいスチール物置に引っ越ししてきたことは大変喜ばしいことなんですが、収納スペースが皆無なんですよね。いや、単純な収納スペースだけならまだ我慢しますよ。パーツが地面に置いてあっても踏まないようにさえすれば良いのですから。

しかしながら、日々の作業で使う工具や加工機械を地面に置いておくわけにはいきません。使用頻度の高い工具をいちいちしゃがんで持ったり置いたりするのは大変不便ですよね。

そんな不便を解消する為に、今回は工具の収納場所を兼ねた作業台を製作したいと思います。

 

作業台製作の材料

作業台の製作の紹介を行う前に、まずはわたしが使用した材料についてご紹介。

OSBボード

まずはOSBボード。

お洒落ガレージの壁材としてよく見かけるこの不思議な模様のボード。今までお洒落だな〜、なんて素材なんだろ〜?って疑問だったのですが、近所のホームセンターの建築資材コーナーで普通に売ってました。

建築で構造板として使用する板で、木のチップをボンドで固めたものだそうです。9mmと11mmの厚さの物が売っていましたが、9mmでもガレージ内装や棚程度の使用用途であれば全く問題なさそう。

そのままだととてもじゃないけど持って帰ることが出来ないサイズで売っていますので、予め使用する寸法を確認しておき、ホームセンターの有料カットサービスを利用してカットしてもらいましょう。1~2回カットを行えば、コンパクトカーでも十分積み込みことが出来るでしょう。

 

2×4のSPF材

OSB合板と同じく、ホームセンターの木材コーナーや建材コーナーであればほぼ例外なく並んでいるメジャーな木材。

SPF材というのは複数種の木材の総称で、針葉樹由来の輸入木材のことです。お店によってはSPF材ではなく、ホワイトウッドなんていう名前で売られていることも。

2×4(ツーバイフォー)は寸法の規格を表す言葉で、つまりは乾燥前の寸法が2インチ×4インチってこと。他にも、2×2(ツーバイツー)とか1×6(ワンバイシックス)とかいろんな寸法のものがあるけど、コスパ的には2×4材が最も良いでしょう。

 

シンプソン金具

こちらはシンプソン金具。

いかにもアメリカンな雰囲気の漂う、2×4材等の規格木材を面倒な加工無しで組み上げることができる画期的な金具。・・・と言いたいところなんですが、確かに加工の手間は省けるものの、意外ときっちりと木材を組めなかったり、大量のコーススレッド(木ネジ)を使用する必要がある等、決して万能なものではありません。一番のメリットは将来的に解体する必要が生じた時でも簡単に分解・再利用できることでしょうか。

SPF材やOSBボードと違い、そこらへんのホームセンターで必ず手に入るというものではありません。大きいホームセンターなら置いてあることもありますが、わたしはネットショッピングで購入しました。

 

作業台の製作

それでは早速、SPFの2×4材と先ほどのシンプソン金具を使用して作業台の骨格を作り上げていきます。

ドライバードリル一本でサクサク木材を組み立てることが出来るのはシンプソン金具の大きなメリットですが、案外直角や寸法のズレが生じることがあるので、マメに寸法を確認しながら作業を進めます。

 

作業台の骨格が出来上がりました。

OSBボードを張り付ける前のこの段階では寸法の微調整ややり直しも比較的やりやすいので、改めて各部の寸法や直下が出ているかどうかを確認。繰り返しになりますが、シンプソン金具は意外ときっちりと仕上がらないこともあるのです。

 

この骨格にOSBボードを貼り付けていくと、一気に作業台っぽくなりました。

OSBボードの固定には短めのコーススレッド(木ネジ)を使用しています。OSBボードは比較的柔らかい素材なので、下穴などを開ける必要もなく簡単にコーススレッドが入っていきます。また、ネジの頭を埋め込む為のザグリ加工も必要ありません。

そんなお手軽なOSBボードには欠点もあって、それはささくれしやすいということ。OSBボードはチップ状の木材を貼り合わせている構造上、切断面等の加工箇所はどうしてもチップ状の木材が剥がれてささくれが生じやすいのです。子供が触るような場所に使うにはやや不向きかもしれませんね。

 

作業台製作のついでに、木張りのスペースと作業スペースの間を間仕切るカウンターのような机も作ることに。バイクの作業中、取り外した部品や工具をちょい置きするのに使うイメージです。

 

サクッと完成。シンプソン金具にはデメリットもありますが、2×4のような規格寸法の木材を組み合わせるならかなり便利なのは間違いありません。あっという間に机や棚を作ることが出来ちゃいますよ。

 

作業台の上に何を置こう?

完成した作業台に早速IKEAで買ってきた木製の引き出しを設置。これはサンダーの刃等の収納に使用します。引き出し部にDIYでお洒落なプレートでも設置したらもっと使いやすくなりそう。

 

これまでずっと地面に直置きだった、アストロプロダクツの卓上ボール盤もとうとう置き場所を確保。当たり前のこと過ぎるんだけど、卓上ボール盤はやはり卓上になきゃ、だね。

 

あれっ?あれっ?

日々使う工具だけを選抜したつもりなのに、せっかく作った作業台が一瞬で物で溢れてしまいました。こんなはずじゃぁ・・・。

バイク用の工具だけでなく木工で使用する工具もあるので予想以上に収納スペースが足りないということが分かりました。これはマズいなぁ。急いでもっと収納スペースを作らなきゃいけません。

快適なガレージライフはまだまだ遠い・・・。

 

気を取り直してバイクを入れてみました。

収納場所がまだ全然足りていないせいで床に荷物が溢れていますが、とりえあず日々のバイク作業はグッと快適にできるようになりました。

また、嵩張る外装部品等を倉庫内の壁にフックで掛けてみましたが、なんだか一気にバイクガレージっぽくなったと思いませんか?

スチール倉庫丸出しの壁がまだまだ倉庫感を醸し出しているのがとても気になるので、その壁ももう少し使いやすく、そしてかっこよくカスタムしたいですね。