カスタムバイクのパーツの仕上げでは定番とも言えるポリッシュ仕上げ。
ポリッシュ加工で必要となる道具類については以前ご紹介させて頂きました。
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バフ掛けって何?ポリッシュ加工に必要な道具の紹介
Contents1 ポリッシュ加工とは?2 ポリッシュってつまりは削るだけ3 バフ掛けってなに?4 わたしが使用している道具4.1 サイザルバフ4.2 フェルトバフ4.3 各種研磨剤4.4 ディスクグ ...
今回はその続き。
バフ掛けによるアルミパーツの鏡面加工の方法についてご紹介致します。
加工するのはXBのシートレール
今回例としてポリッシュ加工を行うのはこちら。BUELL XB9Sのシートレールです。
このシートレール、高年式の車両ならカッコ良くブラックアウトされているのですが、残念ながらわたしが所有しているものはご覧の通り安っぽい塗装仕上げ。
これをバフ掛けして、ピッカピカの鏡面仕上げにしてやりましょう!
塗装の剥離
最初に行う作業は表面にあるイケてない塗装の剥離。
塗装の剥離には物理的に削り落とす方法とケミカルで浮き上がらせる方法の2つがあります。
しかしながら困ったことに、どちらの方法にもデメリットがあるんです。
削り落とす方法は時間が掛かるし、削る音が煩いし、おまけに細かい場所が苦手。均一に平坦に削るのも我々素人には厳しいものがあるでしょう。
ケミカルを使う方法は細かい場所でも漏れなく剥離出来るけど、剥離したくない場所との区別は苦手。そして費用も掛かります。
それぞれの方法についての詳細はこちらの投稿をどうぞ。
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悩ましきバフ掛け前の塗装の除去方法
どうもこんにちは、おかぷです。 前回はバイクのカスタム作業、具体的にはBUELL XB-S系のシートレールのバフ掛け作業についてご紹介しました。 久しぶりに手をせっせと動かしてカスタム作 ...
わたしはディスクグラインダーでの研磨が下手っぴなので、もっぱらケミカルによる剥離を行っています。均一に削れていないのって、ウネウネしているのが鏡面加工した後でも意外と分かってしまうんですよね…
バフ掛け前の研磨
剥離が終わったら、バフ掛けを行う前に粗く削ってパーツ表面を平滑な状態にしてやりましょう。
この時点で傷を消してやるのはもちろんのことですが、傷一つない部品であったとしても、その表面がバフ掛けに適しているとは限らないのです。
特にパウダーコーティングのような分厚い塗装がされていた部品なんかは、塗装の下の金属部分は意外としっかり梨地の鋳造跡が残っている場合が多いのです。
このようなブツブツ梨地状態はバフ掛けしてもまず消えません。なので予め粗めに研磨し、このようなブツブツは綺麗サッパリ滑らかにしてやりましょう。
FCディスクの細目で全体的に軽〜く研磨。特に傷がなければ本当に軽〜くで大丈夫。
しかしながら、アルミを研磨するとディスクがあっという間に目詰まりしてしまうのが悩ましい問題。
アルミは柔らかくて粘るから仕方が無いんだけど、プロの方から赤棒を塗ると目詰まり防止によいと教えてもらったことがあります。効果はあまり体感出来ていないけど、一応毎回赤棒使ってます。
パーティングラインやバリなんかがガッツリ残っている場合は、もっと積極的に削って整形してやりましょう。
バフ掛けは鏡面仕上げにする為の加工ですから、傷やパーティングラインが残っていればそっくりそのまま鏡面化ちゃうのです。
サイザルバフと赤棒での研磨
パーツ表面が滑らかになったらいよいよバフ掛け開始です。
最初に使うのはサイザルバフと赤棒の組み合わせ。
どの程度の量の研磨剤をバフにつけるのかは各自のノウハウの部分だと思うのですが、わたしの場合は赤棒はがっつりと使用します。塗布量が少ないと明らかに研磨力が落ちませんか?
赤棒に限らず、研磨剤は回転するバフにグイーッと押し付けるようにして塗布します。
で、バフによる研磨なわけです。ただひたすら研磨し続けます。
ちゃんと磨けているのかわかりにくいときは、パーツ表面についた研磨剤を除去してチェックしましょう。
適当なウエスで拭き取っても良いですが、研磨剤は脂分が多いのでパーツクリーナーが効果的。
オフセットサイザルが届かないような場所はあの手、この手で研磨します。
ドリルを使った研磨の場合、バフを押し付ける向きによってはバフが緩んでしまいます。バフを固定するネジ・ナットが締まるような回転方向でバフをパーツに押し付けましょう。
サイザルバフによる研磨が終わりました。次の工程では使用する研磨剤が変わるので、パーツクリーナーでしっかりと全体を洗浄しておきます。
サイザルバフと白棒での研磨
次に持ち出してきたのは白棒。バフはサイザルバフのままですが、先程使ったサイザルバフには赤棒がたっぷり付着しているので別のものを用意しましょう。
同じバフを使う場合は一度洗浄しましょう。洗浄の方法はこちらの投稿をどうぞ。
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オフセットサイザル・フェルトバフの洗浄方法
Contents1 アルミの鏡面加工にバフは欠かせない2 バフは研磨剤でカチコチに固まる3 洗浄に必要なのは熱湯と洗剤だけ4 使用後のバフはしっかり洗浄しよう アルミの鏡面加工にバフは欠かせない バイ ...
バフに白棒を塗布して、また黙々と研磨します。
白棒での研磨はサイザルバフ+赤棒の研磨と比べるとだいぶ大人しいものなので、研磨剤の塗布量もあまり必要ないように思います。
回転するバフに対して、ちょん、ちょん、程度?
サイザルバフ+白棒での研磨が終わった状態。もう、かなり鏡面に近い感じ。
このパーツはアルミ製だけど、ステンレスの400番仕上げってこれくらいの光沢ですよね。
フェルトバフと青棒での研磨
最後に使うのが青棒。どうみても緑色だけど、青棒。フェルトバフと組み合わせて使用します。わたしの経験上、白棒以上にその塗布量は少なくても大丈夫。
青棒を使って研磨した場所は笑っちゃうくらいに光ってくれるので、無茶苦茶楽しいです。
青棒による光沢は、耐水ペーパーとピカールによる仕上がりとは一線を画します。この輝きは病みつきになりますよ!
まとめ
ということで、今回はバフ掛けによるアルミパーツのポリッシュ加工のご紹介でした。
専門の職人さんがおられるような奥の深い技術について、わたしのようなど素人がアレコレ説明するのも大変おこがましいんですが、素人でもこの程度には仕上がるという例だということで勘弁して下さい。
コツ…という程のことじゃないんですが、最初の工程程仕上がりへの影響が大きいので、じっくり時間をかけて研磨することが重要ではないでしょうか。
最後の青棒なんてほんの数分の研磨で十分なこともあるのに対し、赤棒での研磨なんて一時間近く掛けることもあるくらい。それは極端な例かもしれないけど、つまりは粗い番手ほどしっかりやりましょうってことです。
バフ掛けって難しいんですが、原理は本当に研磨するだけ。とっても単純。
なので最初は失敗したとしても、何回かやってみればコツを掴んでそれなりに光り輝くようになってくれるでしょう。
バフ掛けによる光沢は本当に美しいので、カスタム好きなら是非挑戦してみて下さい。
使い終わったバフは研磨剤で固まらないようにしっかり洗いましょう!専用の洗剤が無くても大丈夫ですよ。
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