アルミの鏡面加工にバフは欠かせない
バイクのカスタムで欠かせないのがポリッシュ加工。
クロームメッキのギラギラした感じとはまた違う、なんとも深みのある輝きが堪らなく素敵。そう、わたしはポリッシュ加工されたアルミの質感が本当に大好きなんです。
そんなアルミパーツのバフ掛けによるポリッシュ加工については、道具の準備編と加工方法編の2回に分けてご紹介させて頂きました。
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バフ掛けって何?ポリッシュ加工に必要な道具の紹介
Contents1 ポリッシュ加工とは?2 ポリッシュってつまりは削るだけ3 バフ掛けってなに?4 わたしが使用している道具4.1 サイザルバフ4.2 フェルトバフ4.3 各種研磨剤4.4 ディスクグ ...
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アルミパーツがピッカピカ!バフ掛けによるポリッシュ加工の方法
Contents1 加工するのはXBのシートレール2 塗装の剥離3 バフ掛け前の研磨4 サイザルバフと赤棒での研磨5 サイザルバフと白棒での研磨6 フェルトバフと青棒での研磨7 まとめ カスタムバイク ...
バフ掛けは専門の職人さんがおられるだけあり、なかなか難しい加工方法です。
しかしながら原理自体はとてもシンプルだし、道具も簡単に入手することが出来ますので、DIYでも比較的挑戦しやすい作業でしょう。
こちらがバフ掛けで必要不可欠なバフ。小さなホームセンターでもまず並んでいるくらいメジャーな道具です。
本日はこのバフのメンテナンスについてご紹介したいと思います。
バフは研磨剤でカチコチに固まる
鏡面加工の強い味方であるバフなんですが、使用していくとある問題が起こることに気が付きます。
それはバフの表面がカチコチに固まること。
わたし、最初は、いや実を言うと何年もこのカチコチに固まる現象に気が付いていませんでした。もしかしたら気が付いていたのかもしれないけど、まったく気にしていなかったのかもしれません。使用後ってこんなもんなのかな~、って。なので、もう何年もこのカチコチ状態だったのです。
しかしながらこの状態は決して良い状態ではないみたい。
バフ本来の物性が損なわれてしまい、研磨力が落ちるばかりかカチコチに固まったバフにより加工対象物を傷つけてしまう恐れがあるんだとか!?
そんな大切なこと取扱説明書にでも書いておいてよ…ってメーカーに言いたい気分ですが、いろいろ調べてみると必ずしも洗浄する必要があるってわけでもないようで、なんだか情報がバラバラ。
バフの選定やバフ掛け作業の段階でも思いましたが、バフ掛けの情報ってあまりたくさん見つからないんですよね。バフって基本的には職人さんが行う作業だからあまりノウハウが広まらないのでしょうか?それとも業界内ではあまりに常識過ぎて誰でも知っていることなのかな?
洗浄に必要なのは熱湯と洗剤だけ
バフは結構高価なものなので、固まったからと言って使い捨てにするにはあまりに勿体ない代物。
人によってはやすりで定期的に固まった面を削りとるそうですが、それだと間違いなくバフの寿命が短くなりそう。なんとか綺麗に洗浄して、長いこと使えるように出来ないものでしょうか?
そこでいろいろと調べてみると、どうやらバフと組みわせて使用する研磨剤(赤棒・白棒・青棒といったやつ)には常温でも固体の脂が大量に含まれているらしく、その脂がバフに残ることでバフをカチコチに固めてしまうそうな。
原因が分かれば対処は簡単。
常温で固体といっても所詮は脂。熱したら溶けるでしょ?ってことで早速熱湯にバフをダイブさせてみましょう。
するとどうでしょう!!
あれだけカチコチだったサイザルバフの先っぽが明らかに柔らかくなったじゃありませんか!?
サイザルの繊維もバラバラと解れてきて、目に見えて変化があります。やっぱりカチコチの原因は脂で、そんな頑固な脂も熱湯の前では呆気なく溶けだしてくれるんですね。
こちらはフェルトバフ。
研磨剤が溶けだしたのかサイザルと同じく柔らかくなっています。しかしながら付着している黒い汚れ…おそらく研磨剤とアルミカスの集合体は全く取れていません。これじゃあ、冷めたらまた研磨剤が固まってカチコチに戻るんだろうなぁ…って感じ。
そこで、熱湯に加えて台所洗剤も投入!
バフの洗浄方法で調べるといろんな専用の洗剤が見つかりますが、わたしは油分に対して最強の洗剤は台所洗剤であると常々考えています。いや、もちろん油分に対してもっと強力な洗剤は存在しているんだろうけど、経済性・洗浄力・入手性・汎用性を考えたら台所洗剤が最強なのはまず間違いないでしょう。
わたし台所洗剤の信者なので、ガレージに常備しています。エンジン周りの洗浄やブレーキ周りの洗浄には欠かすことが出来ませんよ。
しばらく浸け置きしておき、熱湯が手で触れる程度まで冷えたらバフをしっかりと手で揉み込んで洗浄。
指で揉み揉みする度に真っ黒な汚れがバフから染み出してきます。なんかむっちゃ綺麗になってる感じで気分が良いですね。
洗浄後はしっかりと乾燥させましょう。
別にカビが生えても研磨力は変わら無さそうだけど、綺麗な方がやっぱり気分が良いですもんね。
フェルトバフは手で揉み揉みする度に大量の汚れが染み出してきたので、10分程度の作業でもこれだけ綺麗になりました。
新品同様というのは流石に言い過ぎだけど、とても数年間ずっと汚れでカチコチだったとは思えません。
サイザルバフの方は固くてあまり揉み揉み出来なかった為、フェルトバフほどには綺麗にはなりませんでした。
しかしながらバフ表面の固まりは新品と同程度まで無くすことが出来たので、機能的にはかなり回復できたはず。これならまだまだ使えそう。
使用後のバフはしっかり洗浄しよう
というわけで、今回はバフの洗浄方法のご紹介でした。
バフの洗浄というと専用の洗剤を推奨される方が多くおられます。その道のプロがおっしゃることなのですからそのご意見は正しいのでしょうが、わたしのようなアマチュアレベルであれば熱湯と台所洗剤だけでも十分満足出来るレベルまで綺麗に洗浄出来ることが分かりました。その内専用の洗剤の効果も比較してみたいですけどね。
作業自体も10分程度で終わりますので、バフを使ってアルミやステンレスを磨いた後は面倒臭がらずにしっかりバフを洗いましょう。