わたしがビューエルのXB9Rに乗り始めてからというもの、ミラーはずっとバーエンドタイプを使い続けています。
アッパーカウルつきのバイクではアッパーカウルステーにミラーを取り付けるのが圧倒的に一般的だと思うけど、あのにょきーんと飛び出たフォルムがどうも好きじゃないんですよ。わたしの歪んだ感性では、バイキンマンとはニコちゃん大魔王みたいに思えちゃうんです。
バーエンドミラーといってもいろいろなタイプがあるんだけど、こういうタイプはグッと車体が低く見えるのが大好きなんです。
とはいうものの、少なくともわたしが購入した10年ほど前はバーエンドミラーってマイナーなカスタムパーツだったので、市販品ではそれほど選択肢がありませんでした。数少ない選択肢も、スポーツ系のシュッとしたシルエットのやつや、プラスチック感満載のものだらけ。
わたしが購入したのはノーブランド品ですが、当時としては貴重なアルミ製のものでした。質感も決して悪くないのですが、各部のネジがすぐに緩んでしまい、正直実用性はかなり低いものでした。それでもこの10年間我慢して使い続けていたんですけどね。そして、我ながらよく走行中に落とさなかったものです。
でも時代は変わり、今ではいい製品もたくさんあります。本日は長年不満を抱きながらも使い続けてきたバーエンドミラーに代わる新しいバーエンドミラー、モーターロック JCMAミラー バーエンドの紹介です。
今回紹介するアイテム
商品名: JCMAミラー バーエンド
メーカー:モーターロック(Motor Rock)
購入価格:17,600円
結論:クラシカルな造形が好きな人にはきっとドストライクな質感
モーターロックのJCMAミラーを買ったよ
というわけで、こちらが今回購入したモーターロックのJCMAミラー バーエンドです。カフェレーサー向けのパーツを多くリリースしているモーターロックの製品だけあり、クラシカルなテイストがたっぷり。
このミラー、サイズと表面仕上げ、JCMAロゴとリベットの素材の種類を選びことができます。
ミラーの寸法はφ100とφ80の2種類、表面仕上げはポリッシュとヘアラインの2種類、そしてJCMAロゴとリベットは、
- ブラスタグ/ブラスリベット
- ブラスタグ/ニッケルリベット
- ニッケルタグ/ニッケルリベット
- ニッケルタグ/ブラスリベット
の4種類から選ぶことができます。全部で16通りもある商品ってことですね。
JCMA?JMCAではなくて?
ところで、JCMAミラーのJCMAってなにかご存知でしょうか?
マフラーなどの改造パーツが保安基準に適合しているかどうか審査している団体のことでは・・・?と思いますよね(わたしも思ってた)。でも、その団体はJMCA。JMCAはJAPAN MOTORCYCLE ACCESSORIES ASSOCIATIONの略で、団体名は一般社団法人全国二輪車用品連合会です。
じゃあ、モーターロックはその綴りをミスっているのか!?それとも悪質なパチモノなのか!?っていうご意見もでてきそうですが、モーターロックの販売ページでは、JCMA (Japan Custom Motorcycle Association) ⇒ 日本改造単車協会としっかり記載されています。
このJCMA、調べても全くそれっぽい団体は見つかりません。予想ですが、JMCAのパロディのようなものじゃないですかね。もちろん、だからといって違法パーツというわけでは全くありません。
各部の質感が堪らない
このミラーの醍醐味は、なんといっても各部の質感が素晴らしいってこと。全てが金属製で、また各金属の質感をそのまま残しています。
多分洒落だと思われるJCMAロゴは、レーザーで切ったと思われる立体仕様。やたらと手が込んでいますね。わたしは真鍮が大好きなので、ブラスタグ/ブラスリベット仕様を購入しました。
この商品でわたしが一番どストライクだったのは、このミラーステーの部分。たぶん鋳物製だと思うんだけど、それによる丸みのある造形、金属の質感丸出しっていう点がとても好みです。削り出しの格好良さも分かるんだけど、わたしはやっぱりこういう丸みのある柔らかいデザインが好きだなぁ。
ビューエルは手作り感のあるエボ系はもちろんこと、XB系ですら最近のSSのようなシャープな造形は少ないので、削り出しパーツよりもこういうパーツの方が合うと思うんですよね。
ポリッシュ仕上げを選んだので、各部はピッカピカ。ピッカピカといってもたぶん白棒仕上げでしょうか、青棒仕上げのようなビッカビカギラギラ状態ではありません。このミラーを取り付けるのはオールドスクールなバイクが多いと思いますので、この仕上げくらいがちょうどいいのかも。
なお、もっとシブい方が好みという人は、ヘアライン仕上げの方を選びましょう。
ハンドルバーへの固定方法が逸品
この商品ですが、ミラーでありながらハンドルバーウェイトの役割も果たしています。
なので、ハンドルバーに差し込む部分はずっしりと重い真鍮製。正直これまでのバイク人生でハンドルバーウェイトの必要性を感じたことは全く無いんだけど、この商品においてはこの部分がかなり重要ではないかと思います。
というのも、バーエンドミラーってハンドルバーの先っぽにつけるバーエンドキャップやハンドルバーウェイトと違い、ものすごく抜けたり緩みやすいんです。ハンドルバーの中に差し込んでいるだけの構造で、しかもその先端にある程度の長さと重量があるものがついているんですから当然のことですよね。しかもミラーステーの固定方法は大抵回転にもの凄く弱いボルト1点留め。これで緩まない方がどうかしています。
この製品の固定部分はハンドルバーウェイトを兼ねている都合上、わたしが知っているどんなバーエンドミラーよりも固定部分の長さが長いんです。長さが長いってことはそれだけハンドルバーの内側との接触面を確保できるってことで、それはつまり摩擦力を高めやすいってこと。もちろん、摩擦力が高いほど抜けたり緩みにくいってことです。
取り付けできるかどうかは要注意
このバーエンドミラーですが、すべての7/8(22.2mm)ハンドルに適合していません。というのも、ハンドルバーの外径が同じでも、内径はハンドルバーによって違うからです。
商品説明には『7/8インチハンドル(肉厚1.6mm〜2mm)に適合します。』と記載されていますが、計算するとこれはつまり内径18.2mm~19mmに適合するっていうこと。
これって、ほぼスチールハンドル専用なのです。
アルミ製のハンドルはスチール製よりも肉厚で、内径は14mmとか17mm程度が主流。
つまり、わたしのビューエルさんには装着出来ませんでしたー。あれだけいいなと思った真鍮製の固定部分は、わたしのハンドルバーには入らない・・・。高価なパーツを購入したのに、それが装着出来ないと分かった時の気持ちが分かりますか?まじ泣きそう・・・。
もちろん、せっかく購入したんだからこのまま諦めるつもりは全く無く、装着の為にいろいろと試行錯誤しているところです。
ちなみに、XB9Rの純正ハンドルバーであればジャストサイズで装着出来ましたよ。
なお、わたしが選んだφ100は車体にあてがってみるとかなり大きめ。安全性を考慮するなら大きいに越したことはないけど、わたしの好みはφ80だったなー。ハンドルバーへの取り付けが無理だった点とミラーの大きさの選択をミスったことはちょっと失敗しちゃいましたね。
とはいうものの、ミラー自体の質感はお値段に見合うだけの素晴らしいものなので、ミラーにも妥協したくない人、金属の質感全開が好きな人には堪らないミラーだと思いますよ。
取り付けへんはまた後日ご紹介します。