Buell XB9RにMagical Racing製フレームカバーを装着

 

 

凹みやすいBuell XBシリーズのフレーム

Buell XBモデルの特徴の一つが、燃料を従来のフレーム上に取り付けたガソリンタンクじゃなくて、フレーム内部にいれちゃおうぜ!っていう機構のフューエルインフレーム。これにより、重量物の一つである燃料の搭載位置を車体の重心に近付けることができ、XBシリーズのコンセプトであるマスの集中化に寄与しているそうです。

そんな素敵なメリットがある機構なんですが、一方でこの機構にはいろいろとデメリットもあります。その一つが、巨大になったフレームが車体の左右に大きく張り出してしまうということ。

その結果、転倒した際はハンドルバーの次にフレームの出っ張りが高確率で着地しちゃいます。つまり、立ちゴケしただけでもフレームが凹む可能性が大ありなんです。もちろんフレームの凹みなんてそう簡単に修復できませんから、まさに弱点丸出し状態といえるでしょう。

弱点が丸出し状態なら、それを守る鎧を着けてやらねばなりません。フレームの凹み対策はXBのオーナーになったら真っ先にやることの一つなのかもしれませんね。

 

マジカルレーシングのフレームカバーを購入

フレームを守る為の最も一般的な手段はフレームプロテクターやフレームカバーの装着。フレームプロテクターやフレームカバーは純正だけではなく、社外からも何種類かラインナップされていますね。

今回わたしが選んだのはMagical Racingのフレームプロテクター

カーボン製であるのに加え、転倒時最も力が加わるであろう出っ張り部分が補強されていたり、一部エアダクトが設けられている等、他の社外品にはない特徴が見られます。社外フレームカバーにはフレームの側面部全体を覆わない中途半端な長さのものもあったりするんですが、これはしっかりと覆ってくれるのもいいですね。やっぱり全体を覆ってくれた方が車体の見た目もすっきりします。よりシンプルなものがいい人は、純正のようなパットタイプがおすすめです。

 

ところで、マジカルレーシングの製品って正直わたしにとってはなかなか手を出しにくい価格帯のものが多く、実際に入手したのは今回が初めて。このフレームプロテクターも当然わたしにとっては手を出しにくい価格だったわけですが、実際に手に取るとその価格も十分納得できるような質感の高さだと感じました。むしろ質感が高すぎて、フレームプロテクターなのにこいつを傷つけたくないなと思ってしまう本末転倒ぶり。ちなみに、カーボンクロスは綾織タイプです。

 

購入するまでなかなか見る機会のない裏側。

両面テープで貼り付けるのは知っていたけど、裏側には最初からこんな感じで両面テープが貼られています。カー用品店で売っているような一般的な外装用両面テープっぽいので、貼り直す場合などでも代替品を探すのは容易でしょう。

画像中央部にダクト開口部が写っているように、このフレームプロテクターの大部分は立体的な造形になってます。この部分は走行風を流すというよりかは、2重構造にしてフレームの熱がライダーに伝わりにくくしているって感じでしょうか。

 

転倒時に最も力が加わる部分であろう、フレームの角っこ部分には補強材が貼られています。色調からしてケブラーでしょうか?

商品説明の画像じゃ分かりにくかったのですが、カーボンに埋め込まれているというよりかは、窪みに合わせて貼り付けられているという感じ。周りよりも浮き上がっている造形はちょっとイマイチだし、ケブラーと思われる独特の色調も外装色によってはかなり浮いちゃうかもしれません。機能的にはいいんでしょうけどね。

 

マジカルレーシングのフレームカバーを取り付け

それでは、早速取り付けに入りましょう。

取り付け、と言っても基本的には両面テープで貼り付けるだけなのでとっても簡単。ただし、テールカウルとエアクリーナーカバーが装着されたままだと一部フレームカバーと干渉するので、それらを取り外してから作業を行います。

 

接着部に油分が残っていると両面テープの接着力が弱くなるので、貼り付ける前にしっかりと脱脂するのは基本中の基本。こういう専用品じゃなくても、中性洗剤(台所洗剤)で十分だとは思いますけどね。

 

裏面の両面テープを全て剥がしたら、フレームプロテクターをむぎゅーっと押し付けて貼り付けます。ケブラーの補強材が貼ってある、尖がり部分から貼り付けると位置決めが比較的簡単なように感じました。

 

外装を元に戻したら完成。

初期型XBシリーズの特徴でもあるシルバー塗装のフレームが一瞬でカーボン仕上げに大変身。

雰囲気が一気に変わりましね。超、かっこいい!

そう、私は初期型XBシリーズのまるでやる気のない安っぽいシルバー塗装のフレームの質感がとっても気になっていたのです。でもフレームのような大物パーツ、なかなかバフがけしたり再塗装するのは困難なので、このような部品はまさに救世主。

 

そして…

 

やっぱり浮いて見えるフレームの角っこの補強分をとったらこんな感じ。私はこっちの方が好きかな?

補強部分は両面テープで貼り付けられているだけなので、ドライヤーで加熱しながらゆっくり剥がすと簡単に取り外すことができます。

 

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