とくに必要に迫られているわけでもないんだけど、わたしのMTBのブレーキキャリパーを対向4podにしたくなったんですよ。
シマノにおいて本格的なMTB用パーツといえるのはDEOREからというネット上の意見を間に受けたわたしは、そこまでのスペックが必要なのかどうか分からないままDEOREグレードのBR-6120を購入。
だけど、手元に届いたパーツにはシマノさんの公式ページに掲載されているものと明らかに違うじゃないですか!!これは一体どういうことだ!?
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DEOREグレードのはずなのに、DEOREロゴのないBR-6120

というわけで、これが今回入手しましたシマノのBR-6120。新品ではありません。かなり状態の良い中古をゲットしました。
商品名には「DEORE」ってついていたけど、このとおり現物にはDEOREロゴはありません。もちろんそのこと自体は知った上での購入なんだけど、その後いくら調べてもシマノさんのニュースリリースや過去製品にこの仕様がヒットしないんです。

裏側にはしっかりとBR-M6120という品番が書かれています。M6100はDEOREリア12速シリーズのことを示すんだから、品番からは間違いなくDEOREグレードのハズなんだけどなぁ。

ちなみに、見た目や仕様はDEOREグレードではないBR-MT520とほぼ同じ(ように見える)。
なんせシマノの過去のプレスリリースなんかを見ても全然ヒットしないもんだから、徐々に不安になってきたんですよ。もしやこれはコピー品なのでは?っていう気持ちです。
もし粗悪なコピー品なら、そんなの怖くて使えないじゃないか!!
わからないならシマノさんに聞いてみよう
というわけで、BR-M6120って書いてあるけどDEOREロゴが無いこいつは正規品ですか?それともコピー品ですか?って質問をシマノさんにさせていただきました。
結果、わからない。というまさかの回答。
製品によっては表面仕上げやロゴを変えた化粧違いと呼ばれる仕様もあるらしいんだけど、BR-M6120にそれがあるかどうかはわからない、とのことでした。
もしかすると違法コピー品であることを暗に仄めかされている(※装飾品やバッグの世界でよく聞くやつ)のかな?と思ったりもしたんだけど、ブレーキキャリパーにおいてコピーはまだ確認されていないから、シマノの製品の可能性が高いんじゃない?というなんとも歯切れの悪い見解でした。
そんな返答ってある?って感じだけど、メーカーに問い合わせた結果がそうなんだから仕方がない。
DEOREロゴ有りとロゴ無しで造りはほぼ変わらないっぽい
粗悪なコピー品なのかどうなのか気になって仕方がないから、結局新品でDEOREロゴの入ったブレーキキャリパーも入手してみました。

まぁ、見てのとおりDEOREロゴ有りの方は表面の仕上げも光沢があって高級感があります。機能面でも汚れが落としやすそうで、絶対こっちの方がいい。


隅々まで見てみましたが、少なくともロゴ無しの方が明らかに粗悪な造りとしているってことはなさそう。このブレーキキャリパーの特徴であるセラミック製のピストンも含め、造りはほぼ同じ。

表面仕上げの他に違う点といえば、キャリパー取り付け部に刻印が入っているかどうか。ロゴ無しの方は入っており、ロゴ有りの方にはありません。まぁだからなんだって話ではあるのですが。
ちなみに、ロゴ無しのBR-6120、ロゴ有りのBR-6120、そしてグレード設定されていないBR-M520の市場価格はほぼ変わりません。Amazonなんかを見ていると、むしろBR-6120の方がBR-MT520よりも安く買えることがあるくらい。
買った自分がこんなこというのもアレなんだけど、こんなよく分からない仕様のものを買うくらいなら迷わず新品でDEOREロゴ有りのBR-6210を買いましょう。
我々素人を翻弄するシマノさんのブランド・グレード設定
そもそもなんだけど、シマノさんの部品は種類が多いことに加え、その命名ルールやグレードに難しい点が多すぎるんですよ。
パーツの命名規則、DEOREだけおかしくない?
2017年頃からMTBのグレードもロードバイクと同様、千の位がグレードを、百の位が世代を示すような命名規則に変わったのだとわたしは認識しているんだけど、この一見シンプルに思える命名規則にもちょっとわたしにはわかりにくい点があるんです。
| シリーズNo | グレード | リアスピード |
| M9100シリーズ | XTR | 12速 |
| M8100シリーズ | DEORE XT | 12速 |
| M7100シリーズ | SLX | 12速 |
| M6100シリーズ | DEORE | 12速 |
| M5100シリーズ | DEORE | 11速 |
| M4100シリーズ | DEORE | 10速 |
ややこしやポイントは、DEOREだけ変速段数違いで3通りのシリーズに分かれているということ。
でも当然だけど、変速段数に関わるパーツはカセットスプロケット、シフター、リアディレイラー、リアハブの4つだけ。その他のパーツはすべて共通となるはず。今回購入したブレーキキャリパーとリアの変速段数なんて全く関係ありません。
じゃあ、同じDEOREグレードでBR-M6120、BR-M5120、BR-4120の3種類のブレーキキャリパーがあるかというと、それはないんですよね。DEOREシリーズの4podキャリパーはBR-M6120だけ。この命名規則だと今回のブレーキキャリパー(BR-M6120)は12速専用パーツって読み取れなくもないから、なんか違和感を感じちゃう。
じゃあ他のパーツは?って思って調べてみると、シマノさんのラインナップチャートによるとM6100シリーズはMT500シリーズ、MT600シリーズ、TC500シリーズ、QC500シリーズ、QC500シリーズ、M6000シリーズのパーツがそれぞれ混在するという見事なごちゃまぜっぷりでした。
大半のパーツをシリーズで揃えることができないのであれば、わざわざ変速段数でシリーズを分けなくてもよかったんじゃね?と、事情を何も分かっていない素人のわたしは思ってしまうのです。
世代が変わると命名規則も変わるややこしさっぷり
M6100シリーズの前のモデルであるM6000シリーズでは、変速段数は10速でした。SLXの前のモデルであるM7000シリーズは10速と11速が混在していました。
わざわざ変速段数でシリーズを分けなくてもよかったんじゃね?って疑問を感じたのは先ほど記載したとおりなんだけど、このシリーズ分けはM6100世代だけのこと。なんかこう、いろいろと事情があったんだろうなぁと想像はできるんだけど、われわれ一般商品者にはそういう事情は分かりませんからね。
ちなみに、DEORE/SLXの後継っぽいNoのM6200/M7200シリーズは後継というよりかは電動化されたシリーズ。電動化の方がよっぽど大きな変化なんだから、こっちの方を違うNo(千の位ね)にした方がよかったんじゃね?なんて思ったり。
そもそもブランドやシリーズの定義ってなんなんだろう?
これは今回のブレーキキャリパーとは全く逆のパターンなんだけど、

わたしが使っているフロントハブは、品番ではDEOREグレードではないし、実際に商品にもDEOREロゴは入っていません。でも、シマノのホームページではDEOREの文字が入っている。
このパーツは、DEOREというブランドに相応しい部品なのか?もしそうならなぜ商品自体にそのロゴや説明が入らないのか?事情を何も分かっていない素人のわたしにはほんとうにそこらへんの事情がわかんない。
そして最近衝撃を受けたのが、

1ヶ月ほど前に確認したときはなんのグレードも記載されていなかったBR-MT520なんだけど、先日改めて確認をしたらGRXの文字が入っている(ホームページ上だけ)!!
仕様が変わったからとか明確な理由があるならわかるんだけど、多分なにも変わってはいないみたい。
本来ブランドってその企業が考える定義があって、その定義や世界観からブレないことが重要じゃないですか?なのにこんな感じでポッとブランドが付与されているのを目にしてしまうと、もしかしてシマノさんのブランド戦略って結構適当だったりする……?と何も知らないわたしのは感じてしまう。
シマノさんへのお願い
- DEOREなどのグレード名を部品に記載する場合としない場合の理由
- BR-MT520とBR-M6120のように、見た目が同じパーツでわざわざブランドやグレードを分けていることの意味合い
- そもそもグレードによってどういう違いがあるのか。4podキャリパーでいえば、BR-MT420/BR-MT520/BR-M6120(DEORE)/BR-M7120(SLX)/BR-M8120(DEORE XT)/BR-9120(XTR)は何が違うのか?
といった、ブランドやグレードの設定についてもっと一般消費者にも分かりやすくしていただけると、パーツを選ぶ喜びが増えるんじゃないかなーって思います。XTRなんてSLXとDEOREXTと同じ金型っぽい雰囲気と思いきや、チタンでできていてめっちゃ軽いんでしょ!?もっとアピールしてよ!
そもそもなんですが、シマノさんの公式の製品検索ページの日本語訳がかなりおかしい時点で大いに不安を感じるのです。

適合ローターサイズの項目で「203mm(長さ)」ってなっているのは「203mm(L)」の誤訳だろうし、「一方通行の出血」という意味不明な項目は「ONE WAY BLEEDING」のことがいいたいのでしょう。
よくわかんないけど、パーツ名で直接検索するとこんなへんな訳にはならないのに、シマノさんのページ内部で個々のページにアクセスるとこんな感じになる様子。
いまどきAmazon.co.jpでの中華系事業者でもきちんとした日本語を使うようになってきているんだから、シマノさんも頑張って!!