TIOGA(タイオガ)製フロントキャリアの取り付け

エスケープR3のようなクロスバイクの特徴は多用途に使えることですが、最も得意とするのは日常使いの街乗りじゃないでしょうか。実際わたしもちょっとした外出は運動の為にできるだけ自転車を使うようにしています。サドル交換したこともあって乗り心地は快適になったし、渋滞もありませんしね。

ただ、お買い物に使うとなると不便に感じるのが、荷物を乗せるスペースが皆無なこと。そりゃちょっとした荷物なら背負えばいいんですが、ちょっとじゃないお買い物にも自転車で行きたいじゃないですか。

というわけで、今回はエスケープR3にかっちょよくて便利なキャリアを取り付けましょう。

 

Amazonで見つけたTIOGA製フロントキャリア

わたしの中で、自転車パーツといえばとりあえずAmazon。Amazonって探し物をすると関連商品をどしどし表示してくれるので、自転車パーツに全然詳しくないわたしにはとても有難いのです。有名ブランドの部品から怪しい格安ノーブランドチャイニーズパーツまで幅広く販売されているのも大きなメリット。怪しい格安製品なんて、実店舗じゃまず見かけませんもんね。

数多くあるキャリアの中から今回選んだのは、こちらのキャリア。格安ノーブランドチャイニーズパーツではなく、TIOGA(タイオガ)フロントチューブラーキャリアー/CAF00600という商品です。タイオガは台湾のメーカーさんで、BMXのパーツで有名らしいですね。

怪しいノーブランド格安品でも全然良かったんですが、見た目だけで選んだ結果がたまたまこちらのフロントキャリアでした。もちろんリアキャリアも選択肢にはあったんだけど、リアキャリアには好みのデザインの製品が無かったのです。リアキャリアってどうしてもママチャリっぽくなるから選ぶのが難しいですよね。やっぱりね、見た目は重要でしょ?

 

付属品はキャリア本体、取り付け金具、取り付けネジ、ライト取り付け金具、そして取扱説明書。パッケージ・説明書ともにしっかりとした日本語です。

格安ノーブランドチャイニーズパーツとは明らかに違い、ものすごくきっちりとした製品って印象。海外メーカーの製品をたくさん購入したことがある方なら分かると思いますが、海外製品の良し悪しって説明書のクオリティからある程度判断できますよね。説明書が付属していなかったり、意味不明な日本語の場合は要注意なんですが、この製品は付属の説明書が海外メーカーとは思えないくらい正確な日本語で丁寧に書かれていますので、とても安心できます。もちろんキャリア本体の造りも全く問題ありません。

 

敢えて文句を言うのであれば、このデカデカと刻まれているメーカー名でしょうか。タイオガ社からお金を貰っているならまだしも、きちんと商品代金を払っている立場なのでこういうのはちょっと困ります。主張が、強すぎる!荷物を積んだら見えなくなるので、目を瞑るしかありませんね。

 

このキャリア、中空のアルミパイプとアルミ板で構成されているので大きさの割にとても軽い印象です。実際に重量を測定してみるとボルト類を省いて370gでした。前回のサドル周りの部品交換による軽量化効果とトントンの重量ですね。

 

取り付けネジや金具が付属しているのは有難いのですが、メッキ仕上げのタイプなのが少し気になるところ。わたしは敬虔なステンレス教信者なので、付属のネジ類は使用せずに全てステンレス製のものに交換しておきましょう。屋外で使用するものですからね。

 

ステンレス製のものに交換したあとのネジ類とステーを合わせた重量は44gでした。軽量化には全く拘りがないと何度も言ってはおりますが、それでもついつい重量を量ってしまうんですよねー。なんだかんで軽い方がいいに決まっていますからね。

 

TIOGA製フロントキャリアの取り付け

このキャリアは汎用品なので、取り付け方式は車種によってまちまち。一番確実なのはアクスルシャフトにキャリア用のブラケット(別売)を取り付ける方法でしょう。

ただ、エスケープR3はそんなのを購入しなくてもオプション取り付け用のネジ穴が豊富に用意されてるから、それらを活用すれば簡単に取り付けできるはず!

…と思いきや、

フロントフォーク部には後側にしかネジ穴がないので、そのままじゃキャリアを取り付けることができません。キャリアのステーはこんな感じで広げてフォークとの干渉を避けることが出来ますが、そうするとネジ穴との間に15mmほどの隙間が生じてしまいます。

 

ですので、この部分には15 mm程度のスペーサーをいれるか、このように緩み止めナットを入れるなどしてステーを浮かしてやる必要があるでしょう。もちろんスペーサーの方が見た目も強度的にも良さそうですので、緩み止めナットで対処は一時的なもの。また、取り付けネジも浮かした分だけ長いものを用意する必要があります。

 

キャリアの上側はフォーク中心部のネジ穴にステーを取り付けるのですが、このステーの角度が意味不明でタイヤに向かって一直線状態。汎用品だから仕方がないけれど、エスケープR3なんてクロスバイクのメジャー車種で、しかも同じ台湾のメーカーの製品なんだからもうちょっと合わせてくれてもいいんじゃないの?

 

更に、フォークへの取り付け部分もそのままではフォークの上側に干渉してしっかりと締め付けることができません。あぁ、もうっ!

 

まずタイヤに向かって一直線の方ですが、ステーの板厚は薄いので、適当にグイっと曲げてやれば簡単に角度の調整ができます。フォークの上側に干渉する方については、適当なスペーサーやナットで多少オフセットさせてやればやはり簡単に解決できます。

 

ステーの取り付けはこのように自転車をひっくり返して行うとやりやすいのですが、面倒なわたしはタイヤを取り外さずにそのまま作業を実施。まぁ見たまんまなんですが、これがむっちゃ作業し辛いんですよね。フォークの裏側はバリも多くて怪我しそうだし、タイヤを外して作業した方が絶対にいいです。まさに、急がば回れってやつですね。

 

完成。ルックス的にもこれはアリかもしんない

というわけで、30分程度の作業でフロントキャリアの取り付けが完了です。構造は全然難しくないんだけど、汎用品なので車種毎にいろいろと工夫が必要なようですね。取り扱い説明書に例として乗っていた自転車だと、特に工夫なく取り付けできるようでした。

フロントキャリアは実用的な部品ですが、ママチャリのカゴとは明らかに違い、ワイルドな雰囲気をプラスしてくれるように感じました。このルックス、わたしは嫌いじゃないぞ!

軽量化命の人ならば取り付けネジを蝶ネジにするなどしてキャリアを使わない時は容易に脱着出来るようにするのでしょうが、わたしはしばらく付けっぱなしにしたいと思っています。

 

そうそう、フロントキャリアの取り付けで注意が必要なのがフロントブレーキワイヤーの取り回し

フロントキャリアを取り付けてからというもの、フロントブレーキが不規則に引きずるようになりました。どうやらフロントブレーキのワイヤーが走行中の振動でこのキャリアに接触すると、ブレーキが僅かに作動して引きずるみたい。どういう原理なんだろ?

わたしはバイクにしても自転車にしても遊びの少ないブレーキのタッチが好きなので、そのような調整をしていることもこの現象の原因の一つかもしれません。でもブレーキワイヤーとキャリアが接触しなければこの現象が起こらないんだから、とりあえずブレーキワイヤーの長さと取り回しを変更してキャリアに絶対当たらないように再調整。結果、ブレーキの不規則な引きずりは無事なくなりました。

キャリア一つでブレーキの調整が必要っていうのもなんだか釈然としないけど、とりあえずこれで取り付けは完了です。

 

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