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完成車よりも重たくなっているわたしのニローネ7

わたしがバラ完で組み上げたロードバイク、Bianchi ViaNirone7 ALUCARBON(以下ニローネ7)の重量はなんと9.33kg。
ロードバイクの重量の目安についてAIさんに教えていただきますと、
| 分類 | 重さの目安 | 価格の目安 |
| 入門~中級モデル | 9~12kg | 10万円前後 |
| 一般モデル | 8~8.5kg | 20~40万円程度 |
| やや軽量なモデル | 7.5~8kg | 40~70万円 |
| 軽量モデル | 7kg前後 | 70万円以上 |
| UCIルールギリギリのモデル | 6.8kg | 100万円以上 |
とされているみたい。
わたしのニローネ7は推定2008年モデルというそこそこ古いものなので当時の資料もあまり見つかっていないんだけど、どうやら販売価格18万円程度、重量は8kg後半だった様子。
ということは、わたしのニローネ7は当時の完成車よりも500g程度も重いということになります。クランク、STIレバー、ブレーキなどは当時の完成車よりもグレードが高い部品がついているというのに!
そんな不思議なことがあるのか?いやいや、あるんですよ。真っ先に思い当たる原因が。それは、とりあえずで流用したエスケープR3の純正ホイールセット。こいつに間違いない!
使用目的はトレーニングなんだから別にホイールが重くてもいいんだけど、せっかくロードバイクに乗っているのにその本来の性能を味わっていないというのも勿体無いもの。
ホイールを交換すると乗り心地はどう変化するのか?ロードバイク本来の性能ってどんな感じなのか?気になったのでもうちょっと軽いホイールに交換してあげましょう。
手組みで安価な軽量ホイールを作るのだ!
ホイールセット、お金をかければかけるほど軽くて高性能なホイールが手に入るのは分かっているんです。でも所詮はトレーニング目的だし、他の趣味にもお金を使いたいわたしには自転車のホイールごときに何十万円も費やすような余裕はさっぱりありません。
だから「そこそこ軽いホイールをそこそこお安く入手すること」が今回のミッション。もちろんブランドなんてなんでもオッケー!
こういう場合、最も無難な選択肢は世界のシマノが誇るエントリーグレードのホイール『WH-R500/WH-R501/WH-RS010/WH-RS100』でしょう。わたしのようなロードバイク初心者にぴったりの、そこそこ軽く、とても丈夫で、なによりも安価なホイール。中古の流通量も豊富なので、新品にこだわらなければかなり費用を抑えられます。

しかしながら、わたしが選んだのはTNIの軽量アルミリム『AL22』。そう、ホイールじゃありません。リムだけ。cake2gsのときの経験を活かし、ホイールの手組みに再挑戦するってわけ。
使用する部品
TNIアルミリム『AL22』

先程紹介しましたTNI製のアルミリム。
このTNIのAL22は一昔前では軽量ホイールを作るときの鉄板アイテムの一つだったみたいなんだけど、わたしが購入した時はもうほとんど入手できない状態でした。
ロードバイクの世界ではディスクブレーキ化が進んでいるっていうのもあると思うけど、安価な中華製の完組みホイールも多く出回っているし、そもそもロードバイクでは手組みホイール自体がオワコンなのでしょう。手組みホイールの部品も今後どんどん入手性は悪くなっていくはず。
このリムにはナローリムの『AL22』とワイドリムの『AL22W』があるみたい。今どきのロードバイクはワイドリムが主流だけど、わたしは基本となるナローリムの性能や乗り心地を十分知らないので、今回はあえてナローリムをチョイス。ちなみに重量はAL22が393g、AL22Wが445gとのことだけど、スペックの数値は代理店や店舗によって微妙に異なるみたい。公式の数値ってもんはないのかっ!?
前述のとおりわたしが入手したときにはもうかなり入手が難しい時期であり、なんとかゲットした2本はどちらも32H。前後32本スポークだなんてずいぶん重たくなりそうだけど、ニローネ7の特性(C2Cという長距離を重視したモデル)にはむしろ相性がいいかも?
デュラエース前後ハブ

組み合わせるハブはヤフオクで買ってきたシマノのデュラエースグレードの前後ハブ。リアハブがFH-7700、フロントハブが……これ、いったいいつのやつだ?初代デュラエース?
できるだけお安くという目的があったにもかかわらず、このオールドパーツならではの金属質感がわたしの好みにドストライクして奮発しちゃいました。いやー、かっこいいなぁ。こういうパーツチョイスができるのも手組みホイールの醍醐味ですね。
スポークとニップル

金属感たっぷりに仕上がるよう、スポークはステンレス製で塗装無しのタイプをチョイス。このタイプではMade in Japanの星スポークを選ぶのが鉄板だと思うけど、わたしは安さに負けてしまいCN Spoke(シーエヌスポーク)をチョイス。お値段は星スポークの1/2!
このCN Spoke という企業(ブランド?)、わたしが調べたところではどういった企業なのか全然分かりませんでした。注文してから到着するまでの期間やICANのホームページで取り上げられていることからも、OEM中心でやってる中国のメーカーっぽいんだけどなぁ。

ニップルはリムの差し色に合わせて赤アルマイトのものをチョイス。こちらはスポーク・ニップル界の有名メーカーであるSAPIM製。そんな有名どころであるSAPIMですら、どこの国か説明している日本語のサイトはわたしには見つけることができませんでした。本社の住所からようやくベルギーということがわかったくらい。自転車の部品メーカーがいかにマイナーな存在かを痛感します。

ちなみに、SAPIMが販売しているニップル回しの寸法が3.45mmだったからそれに合わせてパークツールの赤色(3.4mm)を買ったんだけど、SAPIMのニップルはより小さいサイズである3.3mmのニップル回しでも回せることが後々発覚。もちろん工具は遊びが少ない方がいいので、3.3mmの方がいいに決まっています。
なんでSAPIMのニップル回しが3.45mmなのか?その理由は知る由もないけど、SAPIMのせいでまーじで無駄な買い物をさせられました。
スポークテンションを上げるとリムが変形しちゃう!

ホイールの手組みは今回で2回目なんだけど、今回は苦労しました。めーっちゃ、苦労しました。全然振れが取れなかったのです。


「振れがとれない」といいましたが正確には「振れがいきなり大きくなる」って感じ。
途中まではいい感じで振れ取りができるんだけど、スポークテンションを上げていく途中でドッと振れが大きくなるんです。一度そういう状態になっちゃうともういくら頑張っても振れは収まりません。全てのスポークテンションを緩めて、また最初からやり直し。
これを何回か繰り返してようやく気が付いたんだけど、どうやらスポークテンションを上げすぎるとどこかの地点でリムが一気に変形してしまうみたい。

前のcake2gsのときに組んだのはMTB用の頑丈なリム、一方今回はロードバイク用の軽量なリム。
もちろんわたしのテンションの上げ方が均一じゃないことが最大の要因だとは思うんだけど、MTBの方はそんな雑な組み方でもリムが耐えてくれていたんじゃないですかね。一方今回のリムは繊細なのでそんな下手くそな組み方には非対応ってわけ。
あくまでも予想に過ぎないけど、リム全体に均等に力がかかるようなスポークテンションの上げ方をしなければならないのです。でも、リムが突然変形するだなんて予想だにしていなかったなぁ。
軽くなったホイールセット。その乗り心地は?
組み上がったホイール。


金属感たっぷりのシルバーのハブに、金属地丸出しのシルバーのスポークの質感がめちゃくちゃ合っています。ちょー、格好いい。この質感はカーボンホイールでは絶対出せません。

気になる重量は前後で1.7kg(リムテープ・クイックリリース無し)。
使用したTNIのリムは軽量リムの代表格と聞いていたけど、前後32Hということもあってそんなに軽量には仕上がっていません。ただ、シマノのWH-R500(前後で1,944g)と比べると250g程度、エスケープR3のホイールセット(前後で2,244g ※リムテープ込)と比べると544g軽くなりました。この差は大きい!……のか?わたしにはそれすらわからない。

車体重量は8.96kg。ホイール交換前から370g軽くなっています。ホイール単体での測定結果と150gくらい違いがあるけど、きっとこの不安定な車体重量の計測方法では計測誤差がそれくらい大きいってことでしょう。測定器の精度も怪しいし。

早速ウキウキで乗ってみた第一印象は”軽い”の一言。わたしはこういう感覚的なものにめっちゃくちゃ自信がないんだけど、そんなわたしでもはっきりわかるくらい違う。こんなの絶対誰にでも分かる。
ただ”軽い”っていうのはハンドリング的な軽さで、とにかくクイックになりました。悪く言えば落ち着きがなくてフラつく感じ。
予想では漕ぎ出しが軽くなるんじゃないかとワクワクしていたんだけど、残念ながらそれはハンドリングの変化のようにはっきりとは感じられません。そして、速くなったか?となるともうほんとうにさっぱり分かりません。いつものトレーニングコースでタイムを計測してみてもほぼ誤差の範疇。
ヒルクライムでは大きな違いが生じるかもしれないけど、いまのところは500gの軽量化で劇的に走りが変わるような変化はないんじゃない?っていうのがど素人の見解です。もちろん、乗り手のレベルで感じ方は全然違うでしょうが。
そんなわけで性能的には拍子抜けだけど、格好良さには大満足。ホイールの手組みの経験もさらに積むことができたし、作業したこと自体はよかったなぁ。