とくに必要性は感じていないけど、MTBのブレーキキャリパーを4pod化させたくなったのは前回ご紹介したとおり。
そのブレーキキャリパー、一回も使用することなくピストンが割れました。
Contents
エア抜き途中からなんか怪しい気配が……
ブレーキホースの取り付けのために車体にセットしましたシマノさんの4podブレーキキャリパーBR-M6120。
”ほぼ新品”ってことでヤフオクで購入しました中古品です。状態はほんとうにいい感じ(※少なくとも外観は)。

本格的なMTBパーツはDEOREからというインターネット上の定説に誑かされて選んだDEOREグレード。その性能がわたしに必要かどうかはおいておいて、めっちゃかっこいいじゃないか!!
ただこいつはまだ仮の組み付けをおこなっただけの段階。ブレーキオイルが入っていないのでいくらレバーを握っても微塵も制動力は発生しません。

というわけで、シマノさんのマニュアルを見ながらブレーキオイルの充填とエア抜きをしていきましょう。
最近の自転車のマスターシリンダーにはリザーバータンクがついていないので、その代わりに一時的なリザーバータンクを取り付けます(黄色いやつね)。
この簡易的なリザーバータンク、シマノさんは商品名でもマニュアルでも”じょうご”って記載しているけど、中華製製品などでは”ファンネル”って名称で販売されていることが多いみたい。ファンネルってなに?って思って調べてみると、じょうごの英訳がfunnelなんですねぇ。
オートバイも四輪も、そして自転車も油圧式ディスクブレーキの仕組みと構造は基本同じ。なのでブレーキオイルの充填とエア抜きの方法も基本同じ。
シリンジでブレーキキャリパー側からオイルを入れてやり、エアーはリザーバータンクとブリードバルブが少しずつ抜いていくのがド定番の流れ。
すっかり手慣れた作業なもんだから、あっという間に作業終了……と思っていたんだけど、途中から雲行きが怪しくなってきました。

エア抜きの時にブレーキレバーを操作するけど、その際にキャリーパーからブチュブチュと液体が漏れ出すような音がかすかにするんです。
そして、気のせいかピストンの付け根がなんだか油っぽい気もする(もちろん気のせいではない)。
でもしっかりと油圧はかかっているし、これはこういう仕様かもしれない?なんてたってほぼ新品なんだし……
強めのブレーキレバー操作で砕け散ったセラミックピストン
結論からいうと問題ありありでした。このブレーキキャリパーはゴミでした。

ブチュブチュ音がしようが、多少オイリーだろうが、ブレーキシステムとしての役割をきっちり果たしてくれるのであれば問題ないでしょ?
じゃぁ、問題ないことを証明してやんぜ!!
って感じでブレーキレバーをしっかりと握り込みますと、スッと油圧が失われたんです。滴るオイル。スカスカのブレーキレバー。当然なのですが、もうそれ以降カチッとした油圧を感じることは二度とできませんでした。
最初はシールが抜けた!?って思ったんだけど、キャリパーを分解してびっくり。なんとピストンが割れていたのです。
ヒビが入っているだけでもブレーキフルードは漏れる
今回購入した中古のM6120は2個セット。なのでピストンが砕け散った方のキャリパーは無かったことにして、残るもう一つの方のキャリパーを組んでみました。

なーんかこっちもブチュブチュ音がするんだよなぁ……。
ブチュブチュ音が聞こえるということはピストンが砕け散る前兆である可能性が高いということをもう知ってしまっているので、このまま気が付かないふりをして使い続けるということなんてできません。

試しに要らないブレーキパッドを付けて数日間放置させますと、予想通りピストンが触れるバックプレートにオイルが付着しているじゃないですか。
ということは、やっぱりブレーキレバーを握った時にキャリパーからブチュブチュ音がするときっていうのはセラミック製のピストンにひびが入っているときであり、その日々からブレーキフルードが僅かに漏れ出すときにそういう音がするんだろうなぁって考えています。
つまり、もう1つの方のブレーキキャリパーもゴミだったってことだ!!
シマノのセラミックピストンは脆い?中古品の購入はリスクたっぷり
そもそもなんだけど、ブレーキというオートバイや四輪では最重要保安部品とされている箇所にセラミックピストンってどうなの!!??っていうのがわたしの率直な感想。
この点について調べてみると、Reddit(米国発の巨大掲示板)でも多数の書き込みを見つけることができます。

「Reddit」の「俺、ブレーキキャリパーのピストン壊しちゃったのかな?」投稿より引用
- シマノは好きだけど、シマノのセラミックピストンはクソ。
- なんでこんなに大事で壊れやすいパーツに、まだ脆いセラミック使ってんの?
- 「動作不良/部品取り用」と書かれたシマノのキャリパーを買うと、必ずピストンにヒビが入っている。
- 熱サイクルがマイクロクラックを発生させるらしい。
というなんとも香ばしい書き込みが掲示板を賑わしています。
とくにMTB用のキャリパーでセラミック製ピストンが割れることはそんなに珍しいことではない様子。シマノさんがセラミックにこだわっているのはブレーキオイルへの熱伝導を抑えるため、っていうことも記載されていました。
放熱性の悪い四輪でもアルミ製なんだから、割れるリスクを負ってまでする必要があるのかな?っていうのはわたしの素朴な疑問だけど。

あと気になるのが割れ方。中央部分からスポンと綺麗に抜けるようにして割れているのです。
マイクロクラック云々はわたしには分からないけど、単純に油圧に耐えられず、ピストンの厚みが薄い部分を起点に割れているんじゃないの?って感じました。わたしが止めを刺したときも、思いっきり油圧をかけたときですし。
海外の書き込みでクソとまで言われていますこの脆い(かもしれない)ピストンだけど、シマノさんが積極的に使用する以上、中古でシマノさんのブレーキキャリパーを購入するのはやめておいた方がよさそう。
どうしても中古で購入したいのならば、オーバーホール用のパーツが出るメーカーさんの製品にするのがよいですね。
