エスアールサンスター製のマウンテンバイク用サスペンションフォークを購入したら大失敗。マイナーで選択肢の少ない26インチMTB

 

 

わたしのマウンテンバイクはまだフレームだけ。こんなのマウンテンバイクとは呼べない!

ちゃんとしたマウンテンバイクに組み立てるにはフレーム以外のたくさんの部品が必要なんだけど、コンポーネント類の一部はエスケープR3から取り外したものをとりあえず流用する予定。これで乗り出しまでの時間と費用をぐっと抑えることができるはず。

しかしながら、マウンテンバイクならではのサイズであるタイヤとホイール、そしてマウンテンバイクならではの装備であるサスペンションフォークは流用はできません。なのでまずは車体を構成する為に必須となるこれら大物パーツを揃えていきましょう。

 

ホイールセットを衝動買い

ホイールやサスペンションフォークはフレームと同様にどんなマウンテンバイクにするのかを左右する重要なパーツ。だからしっかりと勉強してから選ぶべきなのでしょう。

そんなことはわかっているのに、

わたしのいつもの悪い癖で、ついついヤフオクで衝動買い。しかもあとで冷静になって考えると結構お高いお買い物でした。実はすごく後悔しています。だってさー、はやく現物欲しいですやん!

 

衝動買いしちゃったのはこちら。アラヤ製の黒いリム『930 DISC』がどストライクでした。

 

リムは黒いだけじゃなく、ARAYA JAPANとキラキラのステッカーが貼られています。うーん、下品だ…。でも自転車なら、これくらいの下品さはわたし的には全然アリアリです。

ちなみに、わたしはバイクだろうが自転車だろうが、これ見よがしにでかでかとメーカーロゴを入れるのは全く好みじゃないんですよね。お金貰っているわけでもないし、デザイン的に優れているように感じるわけでもないし、メーカー名で自慢したいわけでもないし。

でもこのホイールのデザインは好みなんです。なんでなんでしょ?

フレームと同じくこのホイールセットもかなり古いものらしく、この『930 DISC』というリムも今では売っていません。それどころか情報を得ようと調べてもネット上にはほとんど情報がありません。各部の寸法などは現物を測るしかないみたい。

 

リアハブはDEORE XTグレードのFH-M756。調べるとM750系は1998~2002年頃の部品だそうです。アクスルは9mmクイックリリース仕様。これはフレームと同じ仕様だから全く問題ありません。

 

フロントハブはWoodmanというメーカーのもの。やっぱりこれについて調べてもほとんど情報は見つからず、どういうものは良く分かりません。アクスルシャフトは20mm×110mm仕様。

結論からいうと、このフロントハブのせいで後々むっちゃ苦労することになります

この時まだわたしはサスペンションフォークはもっていなかったので、フロント側のハブサイズは全く気にしていなかったんです。手に入れたホイールに合わせてサスペンションフォークを用意すればいいだけだと考えていたんです。

でもこれが大間違い。

実際はそんな簡単にサスペンションフォークが見つからなかったんですね。

 

中古のサスペンションフォークで大失敗

ホイールが決まったら、それにあうサスペンションフォークを探すだけ。

そんなわけでさっそく買ってきましたのがこちらの中古のサスペンションフォーク。バイクのサスペンションでも有名な、イタリアのマルゾッキ製です。FR SERIESのZ1 FREE Rideというモデル。

 

モデル名は前述のとおりなんですが、ブランド名?通称?はボンバー!の様子。こういうグラフィックのステッカーは全く好みじゃないので、全てひっぺ剝がしたいと思います。せっかくだからアウターケースもバフ掛けしてピカピカにしてやりたいなぁ。

 

ご覧のとおり状態は全然良くありませんが、

破損等は無く、機能的には大きな問題はなさそう。

 

バイクでいうところのオイルシール・ダストシールも問題無さそうだし、オーバーホールしたら良いじゃんという軽い気持ちでの購入でした。

でもこの考えは間違いで、バイクと違って自転車の場合は高価格帯のものでもない限りオーバーホールするよりも買い換えた方がずっとコスパよさそうって後々気付くんですけどね。そもそも部品が手に入るかも怪しいし、オーバーホールマニュアルはもっと見つからなさそう。

 

さらにやらかしたポイントが、アクスルシャフトが付属していない点。

いや、”スルーアクスルの場合はフォークとセットが普通”っていうのは知っていたんだけど、見た感じ所詮はただの20mmの丸い棒でしょ?しかも有名メーカーの製品なんだから、中華製の安い互換品がすぐに見つかると思っていたんです。

でもねー、これが全くないんですよ…。アクスルシャフトの付属していないフォークなんて買ってはいけません

ワンオフでアクスル作るとなると、それこそ最初からサスペンションフォークごと新品買った方が安いです。

 

新品のフォークで大失敗。でもそれはエスアールサンツアーのせい!

20mm×110mmアクスルはマイナーすぎる

中古のサスペンションフォークで失敗したので、今度は新品で探すことに。エントリーモデルなら新品でもそんなに高価ではないですからね。エントリーモデルの中古はめちゃ割高なのです。

いろいろ調べた結果、26インチホイール用で20mm×110mmのスルーアクスルに対応しているものって絶望的に少ないようで、少なくてもわたしが探した範囲では1つも見つけることができませんでした。もっとしっかり探せばあるかもしれないけど、これだけマイナーなものだとお値段もかなりしそうだから、わたしには現実的ではないかも。

20mm×110mmのハブは多分ダウンヒルなどの超ハードな用途向けで、それってかなり特殊な用途なのでしょう。ハブの製品の数は少ないみたいだし、しかも結構高価なんですよね。

だから26インチ以外のホイールサイズであったとしても、そもそも20mm×110mmアクスルのサスペンションフォークは少ないみたいだし、あったとしてもかなり高額なんだろうなぁと予想しています。

つまり、衝動買いしたホイールセットのマニアックな仕様はわたしには完全にミスマッチ。わたしはハードに山を下ったりジャンプするのではなく、山道をのんびり走るだけなんですから。

 

アクスルを15mmにすれば選択肢は広がるはず

そうはいってもすでにホイールはあるし、わたしとしてはアラヤのかっこいいリムは是非使いたい!

なのでマイナーな原因である直径20mmのアクスルシャフトを使うことは諦めて、ハブをメジャーな15mmにしてしまうことに。

20mmアクスル用のハブはマイナーな存在ですが、そんな寸法でもハブの内径を変換するスペーサーはちゃんとAmazonで売っていました。ノーブランドの中華製品だけど、パッと見造りはまったく問題無さそう。

 

この変換スペーサーを挿入することで、Woodmanのハブはあっさり15mm×110mmアクスル用のハブになりました。デメリットとしては直径20mmのアクスルよりもアクスルシャフトとサスペンションフォークとの組み付け部の剛性が落ちるんだろうけど、そんなのわたしには絶対に分からない自信があります。

 

エスアールサンツアーのサスペンションフォークを買ったら超がっかりなんですけど…

ハブが15mm×110mmアクスル用になったわけですが、このサイズは最近主流のサイズらしいから、きっとサスペンションフォークの選択肢は多いはず。

と思いきや、これがまた全然ないんですよね…。

その原因は26インチ。今や全然主流じゃないこのホイールサイズ用の部品は本当に少ないみたい。26インチのエンド幅110mmってどんだけマイナーなんだよ!

 

なんとか見つけたのがこのSR SUNTOUR(エスアールサンツアー)のサスペンションフォーク。スペックシートを一生懸命読み込んで、探しました。RAIDON32-LT LOR DS 15QLC32 26 SF19というとても長ったらしくて分かり難い商品名のサスペンションフォークです。

 

で、届いたのがこちら。マイナーなサイズすぎて色なんて選べる余地はなかったし、商品画像もレイドンシリーズで代表的なものが1つ掲載されているだけだったからどんなのが来るのかと実は結構びびっていました。でもこの黒が主体のシックなデザインは悪くありません。

 

わたしはメーカーロゴを入れるのは好きじゃないので片っ端から剥がしてやろうと思っていたんですが、どうやらステッカーの上からクリアーを吹いているみたい。こんなところに拘らなくても…と思っちゃいますが、こういうステッカーやロゴが好きな人には剝がれにくいっていうのはいいことなんでしょうね。

 

アクスルシャフトはものすごく凝った造りで、先端部分を押し込んでから回すことでツールレスでロックとその解除ができます。慣れれば脱着は超簡単。

実売価格はたかだか3万円程度のサスペンションフォークですが、このアクスルシャフトを単品で買ったら絶対に5千円程度するでしょ!?って感じの質感です。エスアールサンツアーは大阪発祥だけどいまは実質台湾のメーカーらしいですが、いろいろとコスト感覚がおかしいです。すげー。

ところで、アクスルシャフトを眺めている時にふと気がついちゃったんですよ。

 

なんか、エンド幅狭くね?って。

 

恐る恐る定規をあてがって見ると、どう頑張っても110mmには読めません。どちらかというと100mmに見えるような気がするんだけどな…。

 

認めたくないけど、これはエンド幅100mmですね。

 

パッケージの品番、ホームページの品番をみても、別の商品が届いたっているわけでは無さそう。

そして、もう一度購入した商品のスペックシートを確認しても、やっぱり15mm×110mmって書いてある…。

 

でも、製品のパッケージには15×100という表記があるじゃないですか…。

これはつまりですね、多分ホームページのスペックシートが間違っているんですよ。多分、15mm×100mmの間違い。

というのも、110mmのアクスルシャフトを採用している商品では、適合タイヤの欄にBOOST規格を示す+BOOSTの文字が入っているんですよ。でもわたしが購入したやつには26って書いてあるだけ。本当に110mmだったら、26+BOOSTって記載にならないとダメなんじゃないかな。

返品しようかと思ったけど、他に26インチで使えるエンド幅110mmのフロントフォークを見つけることができなかったので、もうこれを使うしかありません。

数万円する商品でこの仕打ちはちょっと酷すぎやしませんか?エスアールサンスターさん。

 

26インチでフロントエンド幅110mmはやめておこう

いろいろ検討した結論は、どマイナーな26インチ用の110mm幅用のサスペンションフォークを探すのはあまり現在的じゃないってこと。

なので、あるかどうかもわからないサスペンションフォークを探すよりも、ドマイナーすぎる20mm×110mm用のWoodmanのハブの方を交換するってことの方がよっぽど現実的です。それならば騙されて購入したサスペンションフォークもそのまま使えるしね。

しかしながらそうなるとホイールの手組みが必要となりますから、ますます労力と部品代が掛かってしまうじゃないか…。いい勉強にはなるんですけどね。

 

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