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鈴鹿サーキットのレーシングシアターに行けば、歴史的なすごいバイクが見られるよ!【前半】

どうも皆様こんにちは。

皆様は鈴鹿サーキットをご存知ですか?

車やバイクが好きなら知らない人はいないでしょう。鈴鹿サーキットは三重県鈴鹿市にあるホンダのサーキットで、F1グランプリや鈴鹿8耐なんかですごく有名ですよね。

わたしはずーっと関西在住なんですが、小さい頃から併設されている遊園地に何度も足を運んだことがあり、なんとも思い出深い場所なんです。そんなわたしも人の親となり、かつてわたしの親が連れて行ってくれたように子供を鈴鹿サーキット(の遊園地)に連れていくようになりました。

最近では10月末に行ったんですが、ちょうどその日はサーキットで「SUPER GT 300km RACE」を開催中・・・。あぁ、アッチが見たい!!なんて気持ちも我慢せざるを得ませんよね。だって人の親なんだもん、一応。

しかしながら、鈴鹿サーキットはサーキットの方に行かなくても、遊園地の中でも、バイク好きが満足できるような場所があるんです。それがレーシングシアターという施設。その施設はレーサー気分を味わえるような体験施設なんだけど、お目当てはアトラクションではなくそのエントランスホールの展示物。なんと、歴史的なレーサーが展示されているのだ!!

展示されているバイクは計10台。

展示される車両は定期的に入れ替わるようで、以前はアエルマッキとかBMWお展示されていたようです。場所柄、HONDAの車両が多めですね。

せっかく貴重な車両にお目に掛かることが出来たので、皆様にもご紹介したいと思います。数が多いので、まずは10台の内HONDAではない5台をご紹介。随分とマニアックな車両もありましたよ。

 

YAMAHA TZ750

1台目はヤマハのTZ750

わたしは2スト車には全然詳しくないんだけど、それでも知っている有名車。これってワークスマシンではなく、市販車なんですよね。2ストロークのロードレーサーとしては世界最大排気量なんですって。排気量747ccのインライン4の最大出力105PS以上。重量は157kg。

フェアリングの中央にはでっかいラジエターが見えます。TZ750は水冷ですからね。その下の3本のスリットもいい感じ。

1976年の車両なんで当たり前なんですが、随分とクラシカルな造形のブレーキキャリパーとディスク。いくら古い車両と言っても、出力はBUELLのXB12Rとどっこいどっこい。たったこれだけのブレーキでコントロールしていたんですからすごいですね。それにしても、とても良い状態。とてもじゃないけど43年前のレーサーには見えません。

 

SUZUKI TR50

2台目はスズキのTR50。とはいうものの、わたしはこの車両のことは知りませんでした。だってほら、TR-50って言ったらストリートマジックのことでしょ?今は。ややこしいから同じ名前を付けないで~

しかしながらこのTR50は1967年の車両で、とても古い車両です。なので、もちろんストリートマジックではありません。これもTZ750と同じく市販のロードレーサーで、マン島TTで3位入賞などの活躍をした車両なんですって。それにしても、まるで新車のような雰囲気。

 

NORTON MANX 30M

3台目はノートンのMANX 30M。マン島TTレースで有名な、まさに歴史的な名車じゃないですか!

ダブルクレードルフレームであるフェザーベッドフレームに497ccのベベルギア駆動DOHCエンジンを搭載した市販ロードレーサー。最大出力は50.5PS。

ノートンの旧車と言えば、カフェレーサーやチョッパーのベース車両としても人気が高いですよね。シンプルでありながら繊細な造形は確かに文句無しでかっちょいい!

一次ドライブ(プライマリー)はなんとオープンチェーン!プライマリーインナーカバーはなく、その代わりにクランクケースとトランスミッションを連結するような分厚いアルミの板があります。同じような構造を持つハーレーと違いステップが一次ドライブよりも後ろのフレーム部分にあるから、レイアウトの自由度は高そう。

ただ、惜しむらくはエンジンの反対側が見えないということ・・・。ベベルギア駆動ならではの繊細な造形を間近で見たかった!

 

MOTO PARILLA 175 MSDS Racer

4台目はモト・パリラの175 MSDSレーサー

・・・すいません、この車両は車両名どころかメーカーすら知りませんでした。MOTO PARILLA(パリラ)は1946年創業のイタリアのバイクメーカーで、主に175~250ccクラスのマシンを製造していたんだとか。他のマシンと比べても、ちょっとマニアックすぎませんかね?

排気量は174cc、最高出力は16PS。他に200、250、280ccの排気量のモデルがあったんだって。

4ストロークの単気筒エンジンなんだけど、OHC的機構のハイカムシャフトOHVという聞いたこともない機構を積んでいる様子。なんなのそれ?OHC?OHV?

このマークは犬がモチーフなのかな?

クランクケースの放熱フィン、そしてクランクケースを包み込むようなフレームの造形がむっちゃ綺麗。フレームは差し込み式?わたしは旧車を維持する資金も技術もないけど、旧車のこういう造形の美しさには本当に憧れちゃいます。

 

NSU SPORT MAX

5台目はNSUのスポーツマックス。NSUというのは西ドイツのメーカー・・・って、知ったかしていますが、当然わたしはこのメーカーも存じておりませんでした。パリラ同様、ちょっとマニアックすぎるんじゃないですかね、鈴鹿さん?

量産車「MAX」をベースにチューンした市販レーサーだそうです。空冷4ストロークシングル、247cc。最高出力28PS。

この車両で一際目を引くのが、この巨大なフェアリング。このフェアリングは見たまんまアルミ叩き出しなんですが、なんとレーサー用にカスタムしたものではなく、メーカー出荷状態がこれだったようです。そりゃ軽量な樹脂パーツがない時代とは言え、こんな芸術品のようなフェアリング、材料代だけでも絶対高かったでしょ!?

フェアリングの隙間からはドラム式のフロントブレーキがチラ見え。1955年の車両らしいですが、加工精度や仕上がりの様子は現在のバイクとぱっと見ただけでは遜色なさそう。

車両の後ろ半分にはフェアリングは無いから、この車両の造りをしっかり確認することが出来ます。じっくり見ると、繊細なパイプフレームを使う英国車とはだいぶ造りが違いますね。ガソリンタンクのマウント部分からシートレールにかけての極太のフレームは、本当にフレームと呼んでいいのか分からないような骨太っぷり。スイングアームはプレス材のモナカ構造っぽい?ステップのブラケットも随分骨太です。

これはシリアルナンバー?アルミっぽいリアフェンダーと併せて、旧車らしい雰囲気の良さを素敵ですね。

 

上段はマニアックな車両が多め!

この展示スペースには上段5台、下段5台の計10台の車両が展示されています。下段は全てホンダの車両、上段はホンダ以外の車両となります。

今回はまずは上段の5台を紹介させて頂きましたが、皆様は何台ご存知でしたか?まぁ、率直に申しますと、かなりマニアックなラインナップかと思います。

それでも、わたしは大好きなノートンの旧車を見れてとっても満足。少し距離があったのが残念。もっと間近で見たかったなぁ・・・。

残る下段の5台に関してはうって変わってホンダの超有名車両ばかり。しかも、目の前にあるのでかなり細かいところまで観察することが出来ましたので、こちらはより詳細にご紹介したいと思います。

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