わたしはかれこれ20年以上ずっと車とオートバイの所有を欠かしたことがなく、20代の頃は神戸で、それ以降は関西の某地方都市と大阪とでほぼ毎日運転しています。最近ではロードバイクとMTBでも路上を走っています。つまり、いろんな立場で公道を走らせてもらっているってこと。
車やオートバイが好きな人の中ではまだまだキャリアが浅い方なのは重々承知しているんだけど、それでも20年以上、路上でいろんな人に出会ってきたつもり。いろんな化け物に、遭遇してきたつもり。
そんなわたしでも本日見たオートバイ乗りは衝撃でした。こんなの初めてでした。これが令和の価値観なのか！？
すり抜けをして右ウインカーという行動
画像は全てドライブレコーダーによる動画からの切り出し。
日曜日の昼下がり。車で少し遠出をして、とあるのどかな地方都市の幹線道路で信号待ちをしていたわたし。わたしの前には銀色のダイハツ・エッセ。地方都市では、車好きのお姉さんに車高をベタベタに落としたカスタムをされるているのをたまに見かける車種。2011年にミライースにそのポジションを譲り渡す形で生産終了しているから、最終モデルでももう14年も前の車種なんですねー。
そんなエッセをぼんやり眺めるわたしの横をスーッとすり抜けをしてきた一台のオートバイ。彼が本日の主役です。
当然そのままエッセの横もすり抜けして先頭へ。すり抜けは違法じゃないのか？とか、左折待ちの車をすり抜けるなんて！とか、停止線オーバーはダメでしょ？とか、人によっては様々な意見がでそうなシチュエーションだけど、本日はそんなことが言いたいんじゃない。違法だろうがそうじゃなかろうが取り締まるのは警察のお仕事なんだから、わたしがアレコレいうことじゃない。
衝撃的だったのはこの先。
ん？なんか光だした？
えー！？このタイミングで右ウィンカー？すり抜けをして左側にはいるけど、この信号で右折したいってこと？原付みたいに二段階右折したいってこと？左折をしたいエッセの左側に、右折をしたいオートバイが並んでいるというよくわからない光景になっちゃっています。
ところが、てっきり右折するものだと思っていた彼は、信号が青に変わっても右折しなかったのです。目視で右後ろを確認した後、そのまま直進。そして少し進んだところでウィンカーをオフ。
う、右折したかった場所を間違えちゃったのかな？
ところが次の信号でもその意味不明な動きは繰り返されます。
やっぱりすり抜けをして白いカローラの左前に出ますと、
やっぱりその後右ウィンカーを点灯。
そして信号が青になると右後方を目視確認してから直進して、少しするとウィンカーオフ。その後も数回信号待ちで一緒だったけど、必ずこの一連の動きをしていました。
丁寧なつもりかもしれないけど、すり抜けは割り込みだからね
もうこうなると、オートバイの彼はすり抜け時には必ずこういう動きをすると決めているとしか思えない。すり抜けをして先頭に出る度にわざわざ右ウインカーと目視確認というよくわからない動作をおこなっているのです。
わたしが知らない間にウィンカーの使い方が法律で変わったのか？とか教習所のカリキュラムが変わったのか？と本気でちょっと不安になってしまうくらい、なんでわざわざこんなことをするのかわからなかったんです。待つのが面倒臭いからって信号無視をしちゃうイケイケな人の方がはるかに理解できます。
勝手に想像してみたんだけど、わたしの予想ではこれはきっと「丁寧に」割り込んでいるつもりなんじゃないですかね。すり抜けはする、でもその先ちゃんと自分がどうしたいかアピールして先頭の車の前に入れてもらおうとしているつもりなんじゃないかと。もしかするとどっかのインフルエンサーがSNSですり抜けの時はこういう風にしようぜ！！って言ったのかもしれない。
でもそんな意図ほとんどの人には通じないだろうし、そもそもすり抜けなんて違法だろうが違法じゃなかろうが、車からしたらどう考えても割り込みです。さっきのバイクもウインカーを出した時点ですでに車の前に割り込んでるし。それでも車の邪魔には到底ならないような加速でさっさと離れてくれれば車とバイクという2つの異なる乗り物の軋轢も生じにくいんだろうけど、わざわざ変な動きをしてチンタラ割り込まれたら、かえってトラブルになりかねないんじゃない？と、ちょっと心配になりました。
わたしはこういうライダーを本日初めてみましたが、少なくともインターネットで検索してもこういう動作に関する内容はヒットしませんでした。きっと、彼特有の考えによる動き・・・なんじゃないかな？