XB9Rのカスタム作業

本革でシングルシートを作ろう!のリベンジ。FRPでのシートベース製作とスポンジ整形

 

わたしのBuell XB9Rのシートは本革(ゴートスキン)で作ったシングルシート仕様。

わたしは昔から本革が好きで、ドラッグスターに乗っていた20代の頃もスウェードでシートの張り替えなんかをやっていました。本革って価格や機能性ではイマイチな部分も多いけど、質感は本当に最高なんですよね。

そんなわけで以前ご紹介したとおり、Buell XB9RのシートもせっせとDIYで製作したわけなんですが、初めてのスポンジ整形が上手にできなかったり、なにより使用した革の厚みが分厚すぎて全く思い通りに製作することができませんでした。サドルバッグならいくつも作ったことがあるけど、立体的な曲線で構成されているシートはずっと難易度が高かったのです。

そんなわけでいつか作り直したいなーなんて思いながらあっと言う間に数年過ぎ去ったのですが、その後いろいろ勉強して知識も増えてきたので、いよいよこのシングルシートを作り直すことにしました。この数年にわたる悶々を、ついに解消する時がやってきたわけだ!

 

というわけで、ここ最近コツコツ作業を進めています。

シートベースはこれまで同様FRP。ただし、前回はガラスクロスを使用していたところを今回はガラスマットを使用します。両者の使い分けについてはそれほどこだわりが無かったんだけど、シートベースのように比較的シンプルな形状で、かつ厚みが欲しい場合は大きい番手が入手しやすいガラスマットの方が断然作業効率が良いです。番手が大きいほど単位面積当たりの重量が重くなるので、つまり分厚くなるってことです。ガラスクロスでは大きい番手は一般的ではないみたいなので、厚みが欲しい場合は何回も積層しなきゃいけません。

 

毎度お馴染みの養生テープで綺麗に剥離。見た目はとってもみすぼらしいけど、現物から型をとる時はとてもお手軽な方法です。

 

スポンジが乗っていない状態だとどうも完成後のイメージがしづらいので、シートベースの形はいつも悩みます。あーでもない、こーでもないと何回か型紙を作って考えてみます。

 

これでどーだ!?と感じた型紙を使ってシートベースを整形。ディスクグラインダーでバシッと切断して、ゴリゴリ整えます。

ガレージを持てるようになってからというもの、電動工具を使えるようになってこういう整形作業の作業効率が一気にアップしました。マンション暮らしだと加工音を抑える為に手作業で削ってましたからね。時間も手間も段違いです。

 

整形したシートベースにウレタンスポンジを貼り付けて、軽く整形してみました。

 

前回のシート製作ではシートカウルとシートスポンジの面(つら)が合っていない点も反省点の一つだったんですが、今回はその点もしっかりと意識しました。面があってて、気持ち良い!

 

ところで、ビューエルってシートの後ろの方に乗るよりかは、できるだけ前寄りに乗った方がハンドリングがよりクイックになって楽しく感じるんですよね。だからこのようにお尻の後ろのスポンジは厚めにし、着座位置が前寄りになるようにしてみました。また、こんな感じで着座位置と背もたれの段を大きくした方が、加速の時にお尻をしっかりホールドしてくれてわたし好みなんです。

 

スポンジの整形もいい感じになったので、薄手のスポンジを貼り付けて、表面をきれいに仕上げました。後ろのビロビロは薄手のスポンジの切断面なので、後々表皮を張ったら綺麗にピシッとなります。

 

今回はきっちりセンターを出して、そこから左右の寸法を確認しながら地道に整形を繰り返したので、かなりきれいに整形できたと思っています。前回は目視だけでやったもんだから後々ガタガタだったことに気が付いて悲しい想いをしたものですが、その経験を活かせたと思います。

しかしながら、前回の製作での最大の失敗はこの後のシート表皮の加工でしたから、まだまだ気が抜けません。薄い革や合皮を使えば難易度はグッと下がるのは知ってるんだけど、やぱり厚手の革の質感が素敵なんですよねー。

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