ガレージの内壁と壁面収納の製作

作業台ができて少しづつガレージっぽくなってきた私のヨド物置製スチール倉庫。

ガレージっぽくなってきたとは言え、スチール板丸出しの壁がまだまだ倉庫っぽさを醸し出しているのが非常に気になるところ。

ほら、パッと見てどう思います?ガレージ?いやいや、倉庫でしょっ?

収納場所がなくて未だに床には部品がごろごろ転がっていることですし、収納場所の確保更なるお洒落ガレージ化の推進という2つの目的で、今回は壁面収納を作りたいと思います。

 

スチール倉庫の壁はこんな状態です

壁面収納を作ると言っても、スチール倉庫ではなかなかそう簡単には出来ません。というのも、元々の壁はこのような一枚の鉄板。鉄板なので好き勝手にネジを打ち込むことが出来ません。コーススレッド(木ネジ)では文字通り刃が立ちませんし、もし無理矢理打ち込んだとしても薄い鉄板なので簡単に屋外まで貫通してしまいます。壁面にものをぶら下げたり、DIYで棚なんかを製作する自由度は木製のキットガレージの方が圧倒的に勝るんですよね。

そんな文句を言ったところで今更どうしようもないので、この壁をいかにお洒落な収納スペースするかが今回のお題です。

 

そこで着目したのがこちらのちっこいボルト。このボルトは倉庫の柱に壁材のスチールパネルを固定する為のものです。このボルトを利用して木製の柱を設置することができれば、その柱を利用して木製の内壁や棚を設置出来るんじゃないの!?ってわけ。我ながらグッドアイディアだぜ!
※このボルトをそんなふうに使用していいかは当然分からないし、怖いからあえて調べない。

 

まずは壁に木製の柱を取り付けよう

用意したのは毎度お馴染みSPFの2×4材。

規格木材は1×4とか2×6とかいろいろあるのですが、この2×4材のサイズが何かと使い勝手が良くて重宝します。流通量が多いためか、他の規格木材よりも安価なのもうれしいポイント。腐りやすいから屋外での使用には適さないっていのが大きなデメリットだけど、倉庫の中なら大丈夫。

 

例のボルトを利用して木材の柱を新たに設置する計画なんですが、マズいことに壁のスチールパネルには補強用のリブ(凸部分)があります。柱をボルトで固定する為には目一杯壁側に木材を寄せる必要があるのですが、そのままではリブに当たって柱を壁まで寄せることが出来ません。この問題を解決する為には、リブ部分をかわす為の加工を木材に行う必要があります。

 

リブを避ける為に、ノコギリとノミでせっせと逃がし加工。リブを避ける加工は柱1本につき1か所だけ必要となります。

こういう作業は本当に中学校の技術の授業以来なので、なかなか苦労しますね。しかしながら何ヵ所か繰り返して作業を行うとだんだん綺麗に仕上がるようになってきて、とても楽しいものです。

 

リブ避け加工の終わった柱を、適当な木材で連結させてフレームのようなものを組み立て。

 

そのフレームをスチールガレージの壁面の嵌め込むように設置。

寸法さえきっちり合っていれば、この時点で結構しっかりと壁に固定することができます。もちろん、この後例のボルト穴を使用してきちんと固定します。

 

例のボルトですが、元々は薄っぺらいスチールパネルを固定しているだけなので、とてもじゃないですが柱を固定できるような長さはありません。そこで、同じネジサイズの長いボルトを別途用意。黒い方が固定に使用したボルトで、下の薄いグレーのボルトが元々使用されていたボルトです。

新しく用意したものはごくごく普通のM6のボルトで、首下の長さは50mm。この長さは柱部分にザグリ加工を行うかどうかでも変わってきます。実物を見ないと分かりにくいのですが、ネジ穴は袋ネジに近いような構造になっているので、あまり長すぎるとボルトの頭が浮いてしまいます。もちろん、短すぎるとネジ穴まで届きません。結構、ボルトの長さはシビアだと思います。

 

元々はこういう構造だったんですが・・・

柱取り付け後はこんな感じに。首下50mmのボルトで本当にピッタリでした。

 

ノコギリとノミで頑張って加工を行ったお陰で、このようにきちんと柱がリブ部を避けています。

 

柱さえ取り付けることが出来たらあとはお好きなように

柱さえ設置できれば、後の作業はとっても簡単。相手は薄っぺらいスチール板ではなく、厚みのある柔らかい木材。好き勝手にコーススレッドを打ち込むことが出来ます。例えばこんな感じで柱に棚受けを取り付けてやれば・・・

あっと言う間に棚が完成しちゃいます。

側面の柱は2×4材で出来ておりますので、棚板は1×4材がぴったり収まります。1×4材も数百円の非常に安い木材なので、とても安価に棚を作ることが出来ます。

 

そして、柱にOSBボードを貼り付ければ、簡単に内壁も設置できます。元々あるスチール製の壁と内壁の間には当然空間が出来ていますので、その間に断熱材を入れても良さそう。

せっかくコーススレッドを打ち込みやすいOSBボードを設置したので、その表面には収納場所に悩みがちな工具やしばらく使わなそうな部品をぶら下げてみました。

 

スチール板の壁がこのようなOSBボードの内壁や収納棚に変身したことで、殺風景だったスチール倉庫がお洒落なバイクガレージに大変身しました。そう、こういう雰囲気が欲しかったんだ!もう物置とは言わせないぞ!