快適通勤用自転車として大活躍中のGINT エスケープR3。
坂道の多い北摂地域でも汗をかかずに通勤できるようにドライブトレインをMTB化したのは昨年のこと。MTB用なのかそれともLIFESTYLE 用なのかいまいちはっきりしないシマノのALTUSシリーズだけど、とにかく最大ギアは34T(ギア比は1.06)となったわたしのエスケープR3。これで斜度10%超えの坂道でも楽々登れるぜー。
ところがこのALTUS 。登坂能力は期待通り発揮してくれているんだけど、数ヶ月使っていてすごーーく気になることがあるんです。
それは、ディレイラー調整が全く決まらないこと。つまり変速不良。
こんなこと今までで初めてなので、かなり苦戦中です。
中央付近の変速のインデックスが合わない問題
わたしのエスケープR3のドライブトレインの組み合わせはこんな感じ。
部位 | 仕様パーツ |
BB | エスケープR3付属品 |
クランク | 中華製ノーブランド品のMTB用 |
チェーンリング | 中華製ノーブランド品のナローワイドリング(36T) |
チェーン | シマノ 9Sチェーン CN-HG93 |
カセットスプロケット | シマノ CS-HG400(11-34T) |
フロントシフター | なし |
フロントディレイラー | なし |
リアシフター | シマノ ALTUS SL-M2010 |
リアディレイラー | シマノ ALTUS RD-M370 |
そもそもALTUS はフロントシングル仕様は想定していないと思うし、そのフロントシングルは中華製ノーブランドパーツ。BBの軸長が適切がどうかも適当だし、同じALTUSでもシフターとディレイラーの世代は違います。
つまり、うまく作動する保証なんてなくて当たり前の組み合わせということ。
だけど、変速段数とキャパシティさえ合っていればメーカー想定外の組み合わせでもそれなりには動いてくれるはず、というのがこれまでの経験則。スポーツ用途じゃないんだから、ベストを求めているわけじゃない。
ところがいくら調整を繰り返しても今回は全然だめー。
どう頑張ってもどこかのギアの変速が不安定になるのです。一番多いのは、トップ側から3枚目のギヤを選択中、負荷をかけると大きいギア側に勝手に変速されがちって感じ。
ワイヤー張りすぎじゃないの?とか
小さいギア側のリミット位置がずれてるんじゃないの?とか、
いろいろ考えてみたけど全然ダメ。なんだか間違えてインデックスが異なる組み合わせをやってしまったときの症状に似ている印象です。
一応、あらためてシマノの互換表を確認してみても、シフター、ディレイラー、カセットスプロケットの3点の組み合わせに問題ないことが分かったから、ますますよくわからない事態に。
いくらグレードが低い製品といってもシマノ製品でギアチェンジに明らかな不具合が起こることなんてないだろうし、そうなると怪しいのはフロントシングル仕様?ナローワイドのチェーンリング?
チェーンがしなっているように見えなくもない?
今一度ドライブトレインをマジマジと観察してみると、チェーンが大きく右側にしなりながら回っており、たまに弾かれるように左側に一瞬移動することが分りました。観察って大切!
この動きはチェーンリングとカセットスプロケットの間だけで起こっているので、そりゃディレイラー調整をいくら繰り返しても改善することなんてないわけで。
理屈上一番チェーンがしなるのはカセットスプロケットの両端のギアに入っているときなんだから、もしチェーンラインが適切でないなら不具合は両端ギアどちらかに入っているときに最も顕著になると思い込んでいました。いまでもそう思っているんだけど、結果的にこの思い込みが良くなった。
チェーンラインが適切かどうかはよく分からないけど、とりあえず家に転がっていたBBでクランク長を5mmほど伸ばしてみました。
見た目ではチェーンラインの変化なんてさっぱりわからず。理屈上はありえないんだけど、むしろしなりが大きくなっている気すらします。そもそもクランク長5mmの違いなんてフロントダブル、フロントトリプルの車両だとギアチェンジで普通に変化する程度の量じゃないですか?それなのにカセットスプロケットの中央付近の不具合に関係するだなんて到底思えません。
原因はクランク軸長、と認めざるを得ない
けど、全く不可解なことにこの変更で中央付近での変速不調は無事解決しちゃったんですよねー。
ぜーんぜん、意味がわからない。
カセットスプロケット側でチェーンは左右に37mm弱も移動するんだよ?そっからだいぶ離れているフロント側での5mmの変化がリア側に及ぼす影響なんてほんとうに微々たるものじゃないの!?
結果オーライだけど、ほんとうに理解に苦しむ現象でした。