我が家には常時稼働中のXB9Rの他に、バラバラ状態のM2サイクロンがおります。
このM2サイクロンは完全にお遊び目的のバイク。
フレーム単体から始めて、少しづつパーツを集めてゆき、カスタムしつつ自分一人で一台のバイクに組み立てていくという贅沢なお遊びなんです。
コスト的には間違いなく普通の中古車を個人売買で購入した方が安いんだろうけど、今回はいかに安くバイクを仕上げるかが目的じゃないしね。たくさん経験を積むのが目的なんです。
そんなM2サイクロン組み立て計画ですが、今のところ進捗はまだ全然、な状態。
最初の勢いでエンジン周りの部品はかなり揃えることは出来たんだけど、組み立てはまだまだ当分先の話でしょう。
その理由の一つが、Buellならではの車体構成。
振動を打ち消してくれるアイソレータを取り付けるのは全然いいんだけど、なんでスイングアームをクランクケースにつけちゃうわけ?
そう、Buellさんはフレームにスイングアームのピポットが無く、アイソレーターを介してクランクケースにスイングアームが取り付けられているのです。しかも、リアサスのマウントもクランクケースっていう…。
この機構のせいで、エンジンの乗っていないフレーム単体ではローリングシャシー(押し引き出来る状態)にできなくて、それはつまりエンジンを仕上げないことには車体の組み立てに取り掛かれないってこと。エンジンと車体の作業を同時に進められないってこと。つまり、整備性がむっちゃ悪いってこと。
素人であるわたしには詳しいことは分かんないけど、同じアイソレータを使っているFXRのような機構にはできなかったのか……。いや、せめて整備性と組み立てが最悪な、ピポットを挟み込む以外の構造にはできなかったのか……。
組み立ての煩雑さからついつい文句が出て来ちゃいましたが、エボ系のフレーム自体はとてもよい雰囲気で大好きなんです。XB系のアルミ製ツインスパーフレームの方が性能は高いんだろうけど、外観は圧倒的にパイプフレームの方が好き。剛性とかを求めるような走りなんてしませんし。
まだまだバラバラ状態だけど、最近ようやくやりたいことが固まってきたこのM2サイクロン。
来年はボチボチ作業を進めていきたいと思います。