KAME life

KAME lifeは、YAMAHA ドラッグスター400 / Buell Firebolt XB9R を中心としたバイク遊びと、スチールガレージをベースとしたガレージ改造を扱う、素人による素人の為のホームページです。

Buell M2 cyclone③
ピボット周りの組み立て


Buell M2 cyclone

いろいろ部品が集まってきた、私のBuell M2サイクロン。

フレーム、タイヤ、スイングアームという大物パーツがバラバラだとガレージ内で邪魔なので、とりあえずローリングシャシー状態(押し引きできる状態)にすることにしました。

XL系、XB系ともに、Buellというバイクは不思議な構造をしておりまして、エンジンユニットがなければローリングシャシー状態にすることができません。

普通のバイクはフレームにフロントエンド、リアエンドのどちらも組み付けられているので、エンジンユニットの有無に関わらずローリングシャシーにできます。一方Buellはリアエンドがクランクケースに組み付けられており、そのクランクケースとシリンダーヘッドはゴムを介してフレームと合体しているのです。

ですので、エンジンユニットがない現状では本来ローリングシャシー状態にはできないのですが、そこは代替手段を考えているので、早速ピボット周りの組み立てを始めましょう。


Buell M2サイクロン ピボット部構造

XB系とXL系Buellとではピボット周りの造りが全然違って、XL系は本当にヘンテコな造り。

写真の部品からなるピボット周りですが、マウントブロックとスイングアームとをピボットシャフトでドッキングさせて、それをアイソレーターを介してフレームに嵌め込む構造をしています。マウントブロックというのは、スイングアームをクランクケースにドッキングさせる為の部品で、XB系ではクランクケースと一体化していますね。


Buell M2サイクロン ピボット部構造

簡単な図にすると、こんなイメージ。

アイソレーター自体はボルトでピボットシャフトに固定されますが、フレームとの接合は、アイソレーターのでっぱりによる引っかかりのみ。文字通り、フレームに挟まっているだけです。


Buell M2サイクロン アイソレーター組み付け方

このヘンテコなピボット周りの組み立て方には2つの方法があるようで、1つ目は左側のアイソレーターを組み付けた後、右側のマウントブロックとフレームの隙間を強引に広げて、右側アイソレーターを取り付ける方法。
マニュアルにはこの方法が記載されています。作業にはREAR ISOLATOR REPLACEMENT TOOLという、そのまんまの名称の特殊工具が必要ですが、みなさん普通のボルトなんかで代用してるみたいですね。


Buell M2サイクロン アイソレーター組み付け方

2つ目の方法は、2つのアイソレーターを先にフレームに取り付けて、それをマウントブロックに被せる方法。
フレームを曲げるのって、どうなの?という人にオススメ。今回のようにフレームだけ、とかなら問題ないのですが、実働車なら全てのエンジンマウトやオイルライン等の分離が必要になるのがデメリット。フレームには優しいのですが、とにかく大掛かりで、手間が掛かる方法ですね。


Buell M2サイクロン ピボット部組み立て

今回はエンジンユニットもないし、フレームも単体で身軽なので、フレームに優しい2つ目の方法で組み立てていきたいと思います。

まずはピボットシャフトを用いて、マウントブロックとスイングアームをドッキング。本来はここの組み立てにもいろいろ調整が必要なのですが、今回はただの仮組みなので適当にサクサク組み立ていきます。


Buell M2サイクロン ピボット部組み立て

お次はフレームにアイソレーターを取り付け。アイソレーターには位置合わせ用のピン穴が開いておりますので、間違った向きでは取り付けることができません。


Buell M2サイクロン ピボット部組み立て

後は、マウントブロックをグイグイ押し込んでいきます。

ところが・・・
無茶苦茶キツイ!全然入らない!!
イメージとしてはスッと入る予定だったんだけどなぁ。

アイソレーターの裏に潤滑剤を塗っておくと作業が楽、と事前に調べて知ってはいたのですが、そういうもので解決できるようなクリアランスではありません。
多分、この方法でもある程度フレームを広げる手段はあった方がよさそうです。


Buell M2サイクロン ピボット部組み立て

もちろん、現状ではそんな工具もないので、なんとかして入れるしかありません。
目標は、アイソレーターの中央の穴と、ピボットシャフトの中央の穴がぴったし重なるポイント。写真は、あと少し!!といった状態です。でも、そこから先がなかなかすんなり入ってくれなくて、非常に苦労しました。


Buell M2サイクロン ピボット部組み立て

フレームをグイグイ広げたり、プラハンで叩いたり、苦労しながらやっと左右のアイソレーターをピボットシャフトに組み付けることができました。

今回は仮組み立てなので、この作業は本組み立ての時にも必ずまたやらばければなりません。
でも、次は間違いなくフレームを工具で広げる手段をとるでしょう。え?フレームに優しくない?いやいや、マニュアルに書いてある方法だし、大丈夫でしょ!(多分)


Buell M2サイクロン ピボット部組み立て

組み立て後。
裏から見ると各部品の位置関係はこんな感じです。

この構造の恐ろしいところは、アイソレーターを取り外さないとドライブベルトの交換ができないこと。そう、消耗品であるドライブベルト、アイソレーターを交換する毎に、このメンドクサイ作業を行わないといけないのです。

この点は進化形のX1ライトニングでは改良されまして、ステッププレートを脱着式にすることでアイソレーターを分解することなくドライブベルトの交換ができるようになりました。

もっと早く、その構造にしてくれれば良かったのに・・・


BBuell M2サイクロン ピボット部組み立て

Buell M2サイクロン ピボット部組み立て

最初に書いた通り、Buellはエンジンユニットがないとローリングシャシー状態にできないのですが、該当部分を木材で繋げることで無理矢理ローリングシャシー状態にしました。
これで押し引きできるようになったので、移動も超楽ちんです。


Buell M2サイクロン ステム組み立て

押し引きしやすいように、ステムとハンドルバーも組み立て。

XB系もそうなんですが、日本車と違ってステムナットがない構造をしておりますので、ステムアンダーとトップブリッジはたった一本のボルトで固定する構造です。
ちなみに、その固定するボルトはスポーツスターのものと同じネジ径のようですが、長さが明らかに違うようです(Buellの方が長い)。


Buell M2サイクロン ハンドルストッパー

ステムを組んで気が付いたのですが、ハンドルストッパーがありません。
ハンドルバーがフレームに当たるまでハンドルをきることができてしまいます。

これにはかなり悩みました。
というのも、サービスマニュアルには一切記述がないし、インターネットでいくら調べてもBuellのハンドルストッパーの情報を得ることができませんでした。


Buell M2サイクロン ハンドルストッパー

それもそのはず。XL系buellにはハンドルストッパーがないみたい。
その代わり、フレームにスライダーのような樹脂が取り付けられており、こいつにフロントフォークが当たることでハンドルストッパー代わりになっているのです。その名も、"BUMPER,fork tube"。

フレームに、フロントフォークをぶつける!?こんな構造、絶対おかしいよ!!


Buell M2サイクロン ハンドルストッパー

だって、ほら、右側なんてそのバンパーが割れちゃってるでしょ?
このバンパーって、部品入手できるのかな?

そして・・・


Buell M2サイクロン ハンドルストッパー

フレームも凹んでいるでしょ(泣)。

この凹みは、フロントフォークがめり込んだ跡だったのか・・・。つまり、このフレームは恐らく事故車から取り外した可能性が高いということです。

XB系もそうなんですが、転倒すると即フレームにダメージが行くような構造は勘弁して欲しいものです。


Buell M2 cyclone

このフレームが事故車の疑いがあることが分かり少々凹み気味ですが、とりあえずはローリングシャシーの状態にすることができました。
フロントフォークとフロントホイール一式はありますので、M2サイクロン用のステムを入手できればフロントエンドも組み立てることができます。

お次の目標はエンジンユニット。
XL系のBuellエンジンはスポスタのカスタムパーツとして人気が高いので入手は少々大変かもしれませんが、早いところ入手して、木材部品とオサラバしたいところですね。



④XB9Rフロント周り移植へ

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現物での確認はできていませんが、恐らくリアアイソレーターはFXRのスイングアームアイソレーターで代替できるハズ。これなら、安価に入手できますね。
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